最新更新日:2024/05/16
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子どもに自己実現力を

4月6日(火) 入学式

 新しい大きな体育館で,入学式を行いました。児童・生徒に笑顔がたくさんありました。各学級でも,明るいムードで,よいスタートがきれました。

校長先生の式辞より

式 辞
                              
 校舎の周りや小富士の山に春の息吹が増し,躍動感あふれる季節となりました。辺り一面春色に包まれたこのよき日に,保護者の皆様方にご列席いただき,令和三年度 広島市立似島学園小学校 似島学園中学校 の入学式を新体育館で,挙行できますことは何よりの喜びです。

 希望を胸に今日から新しい学校生活に一歩を踏み出す、新入生の皆さん。入学おめでとうございます。保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。
 
 本校では、「真理を求めながら,確かな学力を身に付け,自らを律し,協調できる人間性,健康・安全・体力を大切にでき,自己実現を図ろうとする児童・生徒を育てる」ことを、学校教育目標に掲げて 教育活動を進めていきます。子ども達の調和のとれた「知・徳・体」の成長を促すために、学校や学園、そして地域の皆様と力を合わせ、子供達の成長を温かく指導・支援をしてまいります。どうか、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申しあげます。

 さて、新入生の皆さん、いよいよ、小学校生活、中学校生活の始まりです。今日からみなさんは、似島学園小学校、中学校の一年生です。しっかり学び,未来につながる力をつけてください。

 今,あらためて周囲に目をやると、若草の緑や花の色が,春の光で,より引き立てられて見えます。こうした風景を見ると,昭和四十三年,似島学園の文集「どんこ」創刊号に,似島学園 二代園長 吉川 豊 先生が綴った文章を思い出します。

 その文章には,「学園の片隅に,名もなき雑草の花が咲いている。また,その側に,赤や白や黄,その他のバラの花が,馥郁(ふくいく)と咲いている。草には草の命があり,花には花の命がある。このように人間にもそれぞれ,人々の思いがあり,夢がある。そういう夢なり思いなりを,日々の生活の中にとらえて,書いておくということは,極めて大切なことである。…日々の小さな事柄にもよく心して,心に響いたことを,書きつづっていくように努めてゆこう。」とあります。

 今,世の中は,コロナ禍によって,これまで「当たり前」と信じていた日々の生活や事柄が,当たり前でなかったと感じることが多くあります。
 例えば,本校の給食は,小学生,中学生,先生,みんなで向かい合って食事をとることが,当たり前でした。しかし,コロナ禍で,小中分かれて前を向いて静かに食べることとなりました。日常の当たり前であったことが,そうでなくなったのです。コロナ禍により,日常を見つめ直す機会が多くある中,吉川先生と同様に思うのです。

 新入生の皆さん,時に,周りを静かに見つめて,感じ,考えてほしいのです。人からものから自然の全てを。人のやさしさや温かさに気づいたり,感謝の気持ちを持つこと。足元に咲く雑草に目を向け,けなげに咲く命を感じとること。
 そうすることで,自分を,もう一人の自分から見つめることができるようになります。そして,そのことが,きっと,自分の夢を叶え,人の役に立つ存在となるための「自己実現」の力となります。

 また,皆さんに頑張ってほしいことが,一つあります。
 「あいさつ」ができる人になるということです。
 周りを見つめると,そこに友達や大人の人がいます。私達は人とのかかわりの中で生きています。「あいさつ」は,人とかかわる最初の行動です。相手に声を掛けるわけですから,当然,相手の表情を見て,その人やその場にふさわしい声のトーンや大きさで「あいさつ」をすることになります。
 その時に,その人やその場を感じる力が必要なのです。一瞬で,感じとることは,難しいと思います。しかし,「あいさつ」をすることを心に決め,実践し,習慣化していくと,次第にできるようになります。そして,様々を学び,大人になればなるほど,自然と,その力は身についてくるものなのです。

 まずは,「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」と,自分の方から温かく,優しい声で,声をかけてみましょう。それができるようになった時,きっと,それは,自分の夢を叶える力となり,人の役に立つ存在となる力になります。

 「あいさつ」は,友達や周りの人を笑顔にするのはもちろん,自分にも,見えない力が付き,どんどん幸せが舞い込み,運命を変えるものだと思います。学校、学園で、皆さんのまわりのたくさんの人を幸せな気持ちにさせる、そんなあいさつができる子どもになってほしいと思います。

 終わりになりましたが、各関係の皆様方には、平素から並々ならぬお力添えをいただき,感謝申し上げます。引き続き、本校教育活動進展のために、ご支援・ご協力を賜りますようお願い申しあげます。
 新入生を含め全ての皆さんが、学校生活で多くを学び、自信をもって生きる力を身に付けることを期待して式辞といたします。                                               
令和三年四月六日
広島市立似島学園小中学校
校長 井上 浩和

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