最新更新日:2024/05/24
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〜「美しい姿と言葉」を目指して〜

「心」 〜見えないからこそ大切に〜

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 おはようございます。新学期が始まり、1か月が過ぎました。新しい学級、お友達、先生。すっかり慣れて仲よく過ごせてるのではないでしょうか。安心して見ています。

 そして、今日は、1年生を迎える会もありました。こうして、全員が朝会でそろいました。うれしい日です。計画してくれた企画委員のみなさん、本当にありがとうございました。

 さて、今日の話のテーマは「心」です。
 『三尺三寸箸(さんじゃくさんずんばし)』の話を紹介します。


 あるとき、お釈迦様は地獄と極楽、それぞれに円くて大きなテーブルの上に、ごちそうを用意されました。そして、三尺三寸の長さ(約1m)のお箸を3膳ずつ用意されました。手で直接食べてはいけません。お箸の持ち方は正しく。約束はそれだけです。
 お釈迦様が地獄と極楽の食事の様子を見ていると、しばらくして地獄では大げんかが始まりました。地獄の人たちは我先に食べようとお箸を奪い合い、我先にごちそうを箸でつまんで自分の口に運ぼうとしています。ところが、頑張っても頑張っても、箸が長すぎて、なかなかごちそうが口に届きません。「次は俺だ!いいや俺だ!!」。結局、誰一人食べることができずにいます。
 お釈迦さまは、ため息をついて、今度は極楽を見に行かれました。するとどうでしょう。極楽の人たちは楽しそうに食事をとり、楽しそうにあちらこちらから、やさしい笑い声が聞こえてくるではありませんか。


 なぜだと思いますか。

【子どもたちに問いました。】

「地獄の人たちは奪い合っていたけど、極楽の人たちは奪い合っていなかったからです。」


 そうなんです。実は、お箸でごちそうをつまむと、「どうぞ。」と言って、正面に座っている人の口に運んであげていたのです。

 地獄と極楽の大きな違いは何だったのでしょうか。
「自分さえよければよい・・・。」という考えは果たしてどうなのでしょうか。

 お互いに相手を思いやることができたから、全員が食事をとることができたというわけです。相手に喜びを与ええることで、必ずその喜びは返ってくるということです。

 この『三尺三寸の箸』のお話は、「自分の幸せしか考えない人は、結局、幸せにはなれませんよ。周りの人が喜ぶことをすれば、いずれ自分も幸せになれますよ。」ということを教えてくれていると思います。

 人は、「心」の中で思い、考え、それを行動に移していきます。「心」は外からは見えません。だからこそ、この「心」が大事なのです。
 いつでも、人を大切にする「心」をもち、考え、行動してほしいと思います。

 1年生のみなさんには、入学式で、「『やさしさの種』を育ててくださいね。」と伝えました。少しずつ若葉が出てきたころだと思います。これからも育ててくださいね。
 2年生は、校歌を歌う声が元気いっぱいです。歌は「心」がないと歌えません。一生懸命に歌おうという「心」があるから、歌えているのですね。
 3年生は、先生の話をよく聞いています。「心」と「目」と「耳」で聞いています。さらに聞く姿勢もばっちりです。
 4年生は、いつも落ち着いて行動しています。「心」が落ち着いているからですね。高学年の仲間入りをした自覚が出ています。
 5年生は、前向きに取り組む姿をよく見ます。向上心という「心」をもっています。素晴らしいです。
 6年生には学年開きで、大州小学校の最高学年として、「かげひなたなく さきほこる」6年生であってほしいと話をしました。自覚をもち、行動ができています。自分の中の強い「心」を感じます。これからが楽しみです。

 それぞれの学年に進級して、気持ちも行動も変わったことと思います。

 「気持ちが変われば、行動も変わる。」と思っています。

 「心」を大切にし、やさしさ、あたたかさを忘れない人になっていきましょう。
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