「学校長式辞」司会の先生の言葉です。
　卒業生は，自分の名前が書かれた卒業証書を手に，校長先生の話を真剣に聞いていました。

　【学校長式辞】
　（略）
　皆さんの明るい未来を願って、この言葉を贈ります。

　「大切な　命」

　夢をつかむための道は、平坦な道ではありません。
　この道だと決めたのに、前に進めないと　不安なこと。
　違う道を選んだ方が良かったのかと　悩むこと。
　大きな壁に、押しつぶされそうになることもあるでしょう。

　そんなときは今日までのことを振り返ってみてください。

　あなたが生まれた日。その日はどんな日だったのでしょうか。寒かったでしょうか。暖かかったでしょうか。家族や親せきの人たちはあなたが生まれたことを、どれほど喜んでくれたでしょうか。

　そして、今日まで、どれほどの方に、どれほどのことをしてもらってきたでしょうか。夜泣きして寝付かないとき、ずっと寝ずにあなたをあやしてくれたのは誰ですか。朝、なかなか起きられないときに、起こしてくれたのは誰ですか。

　あなたの命が生まれたときから、たくさんの方々があなたを見守ってくれました。あなたはどれほどのことをしてもらったでしょう。そして、どれだけのことを返すことができたでしょうか。

　「大切な　命」

　あなたがどこを向いている時でも、多くの人たちがあなたを見守っているのです。どんな時でもあなたは一人ではないのです。必ず、誰かがあなたを見守ってくれています。

　素晴らしいあなたに出会えて私は幸せでした。
　ありがとう。　
　（略）

　卒業生の皆さんが、本校での忘れ得ぬ、多くの経験や、恩師からの教えを糧として、彩が丘で育ったことに誇りを持ち、今後、大きく飛躍されることを心から期待し、はなむけの言葉とします。

　　　令和四年三月十八日
　　　　　　　　　広島市立彩が丘小学校
　　　　　　　　　　　　　　　　校長　三　吉　和　恵