本校は、明治６年(１８７３年)１１月に日成舎として創立しました。本年をもって、１４２年の歴史をもつ小学校です。創立以来、日西舎・山本小学校・山本小学校教場・山本簡易小学校・山本尋常小学校・山本尋常高等小学校・山本村立国民学校・祇園町立山本小学校・広島市立山本小学校と、校名を改めてきました。校名の変遷とともに校地の移転はあるものの、いつの時代でも、「地域の学校」として大切にされてきました。

　平成元年度から平成１７年度までの児童数は、ほぼ７００名台でしたが、大規模団地の造成に伴って、平成２１年度には１１００名を超えるマンモス校になりました。このような児童数増加があり、春日野小学校が創立されて、児童数は８００名余りまで減少しました。しかし、近年は宅地開発やマンション建築が再び進み、児童数は再び増加傾向にあります。平成２７年度は児童数１０３１名の在籍で始まりました。平成３０年度には児童数１１００名を越す見込みです。

　これまで築いてきた歴史と伝統を大切にするとともに、さらなる充実発展を目ざして教育活動を新たに展開し、次なるステージへと進んでいるところです。
そのための中心的な方策として、本年度は「論理的思考力を育成する国語科授業の創造―教材に合った論理的な思考場面の設定を通して―」を研究主題と定め、研究活動を推進しています。また、本校は、１１月２７日に開催される「広島県国語教育研究大会・会場校」として、授業公開をすることが予定されています。これまでの研究活動をさらに深化・発展させ、その成果を県内外に発信していきます。
また、昨年度、広島市教育委員会から学校経営活性化モデル校の指定を受けました。今年度も、継続して「過密期間・日程の緩和」「業務の平準化・簡素化」「ICTの活用と標準化」にも取り組んでいきます。
平成２７年度も、「国語科授業づくり」と「学校経営活性化」を両輪としたイノベーションを基底にすえ、学校経営を進めてまいります。皆様方のご理解とご支援を切にお願い申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成２７年４月
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　学校長　吉岡　克弥