２０２４年４月、７３人の子どもたちが古市小学校の門をくぐり、２０２５年３月、６７人の子どもたちが古市小学校の門から巣立ちます。この出会いと別れの繰り返しを、古市小学校の校舎や優しく揺れる校庭のくすのきは、ただ静かに穏やかに、変わらず見守ってくれています。
令和６年度は、古市小学校にとって、かけがえのない一年でした。創立１５０周年を迎え、児童も教職員も、地域の方も保護者の方も、皆で古市小学校の生誕１５０歳を祝し、喜び合いながら、一年間を過ごしました。子どもたちが一年間、お祝いの気持ちを込めて歌ってきた大好きな歌があります。弓削田健介氏作詞・作曲の「はじまりの歌」です。その歌の歌詞には、「１００年前の子どもたちも　この場所で夢を見た　誰かが描いた虹の彼方をいま歩く僕がいる」というフレーズがあります。１００年前、１５０年前、この古市小学校の教室で学んだり、友達と遊んだりした当時の子どもたちは、きっとどの子もここ古市で多くのことを学び、たくさんの夢を描き、人生を歩んでいったことでしょう。
今、私たちが振り返り、思いを馳せる「過去」は１５０年前の子どもたちにとって、素敵なキラキラと輝いた「未来」だったはずです。かつて古市小学校の校庭で、くすのきの木の下で、今と同じように笑顔で過ごした子どもたちと、今ここに生きる子どもたちが、まるで手をつないだような、想いを重ね合うことができた一年となりました。今、古市小学校の児童であることに誇りをもち、これからも「感謝」と「努力」を忘れずに、大きく成長していってほしいと思います。

「小さなこの手に　願いのバトンが光る　たくさんのまなざしを忘れない」
今度は今の古市小学校の子どもたちが、過去から未来へとバトンをつないでいく番です。地域の方、保護者の方の大きな愛情や古市を大切に思う気持ちを重ね、これからの古市小学校の輝く未来に向かう、スタートの年にしたいと思います。
保護者や地域の皆様には、一年間教育活動を支えていただき、ありがとうございました。これからも皆様と一緒に、子どもたちの健やかな成長を見守っていきたいと思います。
古市小学校、おめでとう。古市小学校、ありがとう。　　
（古市小学校　教頭）

今年度、4年生は「聴覚障害」について学習をしました。この学習は、聴覚障害の方が、どのように毎日の生活を過ごしているのかを知るとともに、自分たちに何ができるかについて学ぶ時間です。

　まずは、「きこえの教室」に通う友達に話をしてもらいました。その後、補聴器を着けてしりとりをして、周りの音がどのように聞こえるのかを体験しました。静かな教室でも、声が小さかったり、同時に話したりすると、何を言っているのか分からなくなってしまうことに気付いた子もいました。
ある児童はこんな感想を書いていました。
○「聞き取りやすいと思ったけど、全部の音が大きくなってしまうんだ。」
○「音が聞こえにくいと、こんな不安になるんだと思いました。」
　
　体験を通して、子どもたちは「聞こえにくさ」を自分ごととしてとらえ、「聴覚障害の方の助けになるものや助けになることをもっと知りたい。」や「どうしたらみんなが安心できる場をつくれるのだろう。」という思いをもちました。

　次に、聴覚障害について気になったことをグループに分かれ、調べ学習を行いました。子どもたちは、調べたことをグループで発表し合いながら、たくさんのことに気付いていました。
○「聴覚障害の方にとって便利なものがたくさんあることが分かりました。でも、みんな静かにすることで、もっと聞こえやすくなる。そう思う気持ちが大切だと思います。」
○「困っている人がいたら、声をかける勇気をもちたいです。」

　学習を通して、違いを認め合い、分かり合い、支え合うことの大切さに気付いた子どもたちに成長を感じています。これからも相手を思いやり、周りの人のことを大切にできる人であってほしいと思います。

　５年生は４月から委員会活動に取り組んできました。委員会活動は、学校生活をより良くするために５，６年生で行っています。古市小学校には、全部で８つの委員会があり、高学年の児童一人一人が責任をもって活動しています。４月当初は与えられた仕事を忘れないようにすることで精いっぱいの様子でしたが、最近では、自分で考え、工夫する姿が多く見られるようになりました。


〜年度終わりの振り返りより〜


〇話し合いで意見を出したり、道具を片付けたりして学校のみんなのために頑張った。今まで高学年の人たちが、自分のためにやってくれていたことが分かった。責任をもって活動することができた。
〇あいさつプロジェクトの案を自分から出して、自分から行動することができた。花の水やりを忘れずにすることができた。あいさつプロジェクトの活動の後、挨拶する人が増えたと先生から聞いてとてもうれしかった。学校の雰囲気が明るくなるように取り組んだ。
〇図書室の日付けを変えたり、新聞を用意したり昼休けいに図書室に来る人のためにスタンプを押したりするのを責任をもってやった。イベントの企画もアイディアをたくさん出すことができた。


　委員会活動を通して、学校生活を充実させ、自信をもって活動する姿に頼もしさを感じます。４月からは６年生になります。古市小学校のリーダーとして、学校を引っ張っていってほしいと思います。

令和６年度もゴールの日を迎えました。
全校児童が集まって、修了式を行いました。
６年生がいない体育館はちょっぴり広く感じます。
１年間で成長できたこと、挑戦したことを振り返り、次の年への第一歩を踏み出す準備をします。
１，３，５年生が代表で、１年間の頑張ったことを発表してくれました。
また、３月で古市を去られる１０名の教職員とのお別れの時間もありました。

保護者の皆様、地域の皆様、令和６年度も本校教育の推進に温かいご支援をいただき、ありがとうございました。

学年通信春休み号でお知らせしました裁縫セットです。
５年生が始まったらすぐに注文を取りまとめますので、ご確認をよろしくお願いいたします。

３年生は総合的な学習の時間で「古市小学校とわたし」「視覚障害のある方とわたし」「古市安全さがし」「すてきな町古市」の学習を進めました。地域の施設の役割や交通の様子、地域に住む人々の様子について知り、課題を解決する中で、自己の生き方を考えることができました。
そのことを踏まえ、タブレットのアプリを活用して資料を用意し、国語科「お気に入りの場所教えます」で、発表を行いました。その中でたくさんの古市学区のお気に入りの場所や自慢できることを見つけることができました。

〜子どもたちの発表〜
○安佐南区役所があり、地域の人が暮らしやすい街づくりがされていることが分かった。
○古市学区のフィールドワークで音声式の信号機があったり、交通量の多い道を横断する陸橋があったり、私たちの安全を守ってくれる工夫が、古市学区の中にたくさんあることが分かった。
○古市小学校はバレーボールの歴史があることが分かった。
○古市小学校の自慢は大きなクスノキで、大切にされている。
○古市小学校には、通級教室やことばときこえの教室があり、自分自身がより落ち着いて学習できる方法を学んだり、少し苦手なことを前もって練習したりできる場所だということが分かった。

学びの中から、お互いの「違い」を受け止めたり、地域の人や家族に支えられていることを感じたりすることができました。これからも、お世話になっている人たちに、感謝の気持ちをもつとともに、すてきな古市学区を子どもたち自身の手でつくっていける「担い手」になってほしいです。

６年生は、卒業までにしたいことをみんなで話し合い、一つ一つ実行して卒業の日を迎えました。みんなが小学生のうちにしたいことってこんなこともあったんだな、とほほえましいことばかりですが、わいわいゲームをしたり、なぞの言葉を使っていたり、それぞれが計画をして、担任の先生も一緒になって楽しみました。一生忘れられない思い出ですね。

６年生の皆さん、最後の夢は叶えることができましたか・・？

６年２組、最後の日の教室です。

６年１組、最後の日の教室です。

令和６年度　第６２回卒業証書授与式が行われました。
６７名の卒業生が、胸を張り、瞳を輝かせて、古市小から巣立ちました。
元気で、明るくて、やんちゃで、何をするにもパワーのあふれた学年でした。
心はいつも熱く、仲間を思い、違いを受け入れ、人を愛する学年でした。
いつも間にこんなにも大きく、立派に成長したのでしょう。
地域の方、保護者の方、担任含め古市小教職員全員にたっぷりと愛されて、
新しい世界へ、飛び立ちました。

輝く未来へスタートを切った、大好きな６７名に幸あれ。

古市小学校　教職員一同

明日はいよいよお別れの日です。
体育館も、教室も６７名の門出を見届けるために、
静かに待っています。

明日の卒業式のために、５年生が校内の清掃と準備をしてくれました。
心を込めて、式場をつくりながら、
明日、６年生からバトンを受け取る準備をする、５年生です。
頼もしい５年生で安心です。

　

明日の卒業式は、在校生を代表して５年生が参加します。
今日は、在校生と過ごす最後の一日です。
学校中に花道を作り、最後のお別れを惜しみました。

北校舎３階の主、４年生が大掃除を頑張っています。
教室や廊下だけでなく、図工室、音楽室などもきれいにしてくれました。
ピカピカにして、次の学年の準備です。

こちらは、お楽しみ＆お別れ会です。
班対抗のお絵描きゲームのようです。
さて、お題は、ミッキーマウス。
うーーーん、かわいいくまさんやネズミさんがたくさんです。

３年生は、３年生お別れ会と転校するお友達のお別れ会の準備をしていました。
一人一人にメッセージも頑張って書いていました。
楽しい思い出を作って、４年生になろうね。

１年生は１年間の作品を整理しています。
４月にかいた「はじめてかいたなまえ」を自分で見て、「間違ってるー！」と笑ったり、図工で作った素敵な飾りを見せ合ったり。
たくさんの成長とたくさんの笑顔が詰まった作品袋のなかを、ぜひ家でも一つ一つ見て、聞いて、ほめてあげてください。

６年生が校内をきれいに掃除をしてくれました。
６年間、毎日歩いた廊下、勉強した理科室など、みんなで手分けをして磨いてくれました。
いよいよ、６年生の卒業が近づいています。