３月２４日(金）、連合町内会長をはじめとする地域の方々、ＰＴＡ会長をはじめとする役員の方々に御臨席いただき、送別式を行いました。
　当日は、それまでに内示のあった佐々木敦子教諭をはじめ３名の教諭とお別れをしました。その後、事務職員２名、学校給食調理員１名の内示があり、合わせて６名の教職員が本校を離れることになりました。

　式では、校長、ＰＴＡ会長、児童代表によるお別れの言葉、ＰＴＡによる感謝状贈呈等が行われ、最後に、離退任者を代表し、９年間、本校に勤務した佐々木教諭に御挨拶をいただきました。
　佐々木教諭の、あたたかく、やさしい、静かな声、そして、子供達の心にしみこんでいくような内容のお話に、児童席のあちこちからすすり泣く声が聞こえ始めました。前の方に座っていた私には、１年生の泣き声がたくさん聞こえてきました。
　また、話の途中、全校合唱で取り上げた歌の一節を佐々木先生が静かに歌い始められると、全児童がそれに合わせて歌い始めました。素晴らしい瞬間でした。感動しました。

　達成感をもって楽しく学ばせていただいた記憶が、御指導に対する心からの感謝の気持ちや、素晴らしい先生方とお別れしなければならない悲しみを、子供達の心に湧き上がらせていると感じました。

　このような貴重な経験を、子供達が行うことができたことを感謝しています。

　運動場でのお別れの時も泣き続けていた３年生の男の子が、３人の先生方との挨拶を終えると、そばに立っていた担任の先生を振り返り、泣きながら「この一年間、お世話になり、ありがとうござしました。」とお辞儀をしたそうです。

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<佐々木先生の御挨拶(概要）>
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　とうとう、みなさんとお別れするときがやってきました。今日の日が来ることはずいぶん前から覚悟はしていたのですが、やはり、とてもつらいです。
　私も、香川先生も、飛田先生も、神崎小学校が大好きです。先生たちは、神崎小のどんなところが好きか、３つお話します。

　一つ目は、礼儀正しくて、笑顔がいっぱいあることです。「神崎っ子の誓い」の初めと終わりに「みんなが笑顔になるために、私も笑顔になるために」と書いてありました。神崎のみんながこの「神崎っ子の誓い」を守ろうと頑張っているから、お互いに気持ちよく過ごすことができ、笑顔がたくさんあるのですね。

　二つ目は、あいさつがよくできることです。立ち止まってあいさつするのは大人でも難しいことですが、みなさんは、立ち止まって、ていねいなあいさつをしてくれます。すると、あいさつされた方もうれしくなって、元気が出るのです。疲れも吹き飛びましたよ。

　三つ目は、しっかりと声を出せることです。みなさんの号令も返事も、発表もすばらしい。やる気や素直さが伝わってきます。

　そして、歌も本当に上手です。私は、もう、みなさんと歌が歌えないのかと思うと、残念でなりません。1年生から6年生まで、どの学年の皆さんとも、歌の練習をするのが楽しかったです。ほんとに楽しかった。
　この一年で歌った今月の歌を思い出してみましょう。「ビリーブ」「地球星歌」「アクロス　ザ　ロード」「ふるさと」「いのちの歌」「スタンド　アローン」・・・。どれも　4分くらいの歌ですが、短い時間の中にも、たくさんの深い意味がある曲を選んで歌ってもらいました。

♪ささやかすぎる　日々の中に　かけがえない　喜びがある♪
　　　　（子供たちが続いて一緒に歌い始める）

　私にとって、音楽の授業をし、みなさんと音楽を楽しみ、いっしょに歌の練習をしたことは、かけがえない喜びでした。みなさんの歌声は、私の宝物です。
　みなさん、子どもの頃に歌った歌は、大人になっても覚えているものです。大人になって、ふと小学生のころ歌った曲を思い出したら、歌詞を味わってみてください。そこには、人の生き方を教えてくれる内容があると思います。歌も朗唱と同じように、大人になったらもっと深い意味が分かります。今月の歌は、私から未来のみなさんへのプレゼントでもあります。

　保護者の皆様、地域の皆様、お忙しい中私たちのために駆けつけてくださり、ありがとうございます。神崎の子供たちはとても素直で礼儀正しく、落ち着いて学校生活を送っています。私たちは、この学校に勤めることができて、本当に幸せでした。これも地域や保護者の皆様のお力添えのおかげです。ありがとうございました。

　児童のみなさん、これからも朗唱や神崎っ子の誓いや歌を大切にして、さらに立派な人になってください。先生たちは、遠く離れても、神崎のみんなを大切に思っています。ほんとうにありがとうございました。さようなら。
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