後片付けが始まりました。
　燃える物はしっかり燃やすように世話をされ、ほぼ燃えつくしたところで、消防団により放水がされ、完全に火を消します。

　とんど祭りが一段落し、運動場の端で小さな御苦労様会が始まります。自分が食べる暇なく焼き物などの世話をしてこられた方々に、少しゆっくりしていただく時間です。
　そこに、昨年度に続き、教職員も招待していただき、地域の方々と一緒になってバーベキューコンロを囲みました。
　やぐらを飾る書初めを指導し、子ども達の作品１枚１枚を紐に通す作業を行っている教員を、地域の方はしっかりねぎらってくださり、このような場を設けてくださるのです。
　誠にありがたいことと、感謝しています。

　餅を焼いている間、火の回りでは、教員と子ども達が楽しそうに談笑している様子が、あちこちで見られました。保護者も一緒になって、楽しそうに話をしている姿も、たくさん見られました。これがとんど祭りの素晴らしさの一つです。

　やがて、火が落ち着きますと、火の側に寄り、餅焼きが始まりました。
　校舎の上から眺めると、とんどの火を真ん中に、みんなが丸くなっている様子が見え、なんとも言えぬ幸せな気持ちになります。
　火を中心に、青竹が並べられているのも、綺麗でした。

　しばらくして、やぐらが音を立てて東の方向に崩れました。
　消防団の方が倒れて中心から外れた竹を、一本ずつ抜いては中央に寄せるなど、火の世話をしてくださいました。
　餅を焼くのにちょうどよい火になるまで、多くの人は、体協などで用意くださった焼肉やうどん、ぜんざいなどに舌鼓を打ったり、子ども会で用意してくださった餅を挟んだ竹を持ち、とんどの火を見守りました。

　点火された火は、上へ上へと登っていき、やがて中央てっぺんの笹の枝をあっと言う間に焼き尽くしました。
　風が無かったせいでしょうか、煙が真っ直ぐに天に向かって昇っていきました。
　お年寄りの方々も、このようなことは珍しいと、喜んでおられました。

　いよいよ点火です。
　本校児童（子ども会の代表）が、今朝、平和公園で採火した「平和の灯火」が、代表者の手により点火されました。２名の児童代表も参加しました。

　続いて、恒例の鏡開きが行われました。
　力を加減して木槌が振り下ろされましたが、割れた拍子に酒が勢いよく飛び散りました。小学校長の方にまとまって飛び、校長は目出度いお酒を正月早々から浴びさせていただくことになりました。

　主催者を代表して神崎学区青少年健全育成協議会中元会長が御挨拶されました。続いて、来賓を代表し中区城区長、会場である神崎小学校を代表し高西校長の挨拶がありました。

　空鞘神社宮様により、とんど祭りの神事が厳かに執り行われました。
　岸田外務大臣婦人、林県議会議長、木山市議会議員、城中区長他、多くの来賓が参加くださいました。
　神崎学区、神崎小学校が、平穏無事であるように、皆様が幸せであるように、みんなで祈りを捧げました。

　とんど祭りは火を扱う行事です。事故のないように、神崎学区の消防団が点火から消火、片付けまで気を配ってくださいます。
　神事の前に、消防団による放水訓練の様子が披露されました。
　きびきびとした動きに拍手が起きました。

　１月１１日（日）、神崎学区とんど祭りを祝うかのような素晴らしい天候になりました。
　朝日を浴び、とんどのやぐらが美しく輝いています。
　家庭で使われた正月飾りも取り付けられ、とってもきれいです。
　固定していたロープが外され、準備が整いました。

　６年生の児童が朝早くからお手伝いをしていました。
　総合的な学習の時間で学んだ，地域の伝統行事を残していくために自分たちにできることを実践しています。
　とんどにつける火を平和公園に取りに行った児童もお手伝いに合流しました。

　立派なとんどのやぐらが完成しました。
　準備に参加されました地域の皆様、御苦労様でした。
　
　明日のとんど祭りが楽しみです。

　最後に、やぐらを固定するため、中心の竹にロープが取り付けられ、運動場にしっかりと固定されました。

　大きなしめ縄が取り付けられました。

　とんど祭りの立看が取り付けられました。

　本校の全校児童が書いた書初めが、やぐらに取り付けられます。
　クレーンを使って、やぐらの上かららせん状に巻かれていきます。

　子ども達が手伝ってつくったはかまが、やぐらに取り付けられました。
　そして、その下に、わらの束が綺麗に並べられていきます。
　最後は、残ったわらをやぐらの中に詰め込んでいきます。

　竹を並べ終えると、もう一度、落とした枝を一番上、そして、やぐらの周りに据えていきます。
　クレーン車の運転手、ワゴンを引っ張る人、ワゴンの中で枝を据える人と、呼吸を合わせて作業を進めます。