最新更新日:2024/09/27 | |
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本川小学校の子どもたち「さて,3年生の子どもたちは,このお客様にどう対応するかな。」と校舎の玄関から様子を見ていました。すると,子どもたちから,近寄っていって,「ハロー!」と挨拶をしました。自然な挨拶でした。お客様もにこやかに子どもたちに挨拶を返してくださいました。 本川小学校には,日常的に海外からのお客様が来られます。「平和な世界をつくるため,まずは,本川小学校の子どもの笑顔と挨拶!」子どもたちに度々語り掛けてきていることです。3年生の子どもたちが自然な姿で実現してくれていることを嬉しく思いました。 彼岸花私は,「ごんぎつね」を読むと,子どもの頃に毎年見ていた畦道を真っ赤に彩る彼岸花を思い出します。そして,「ごんぎつね」に描かれている村と子どもの頃に見た風景が重なって,郷愁に浸りながら,この物語を深く味わうことにつながっています。 さて,本川小学校では,今年も,正門の横や平和の森に,彼岸花が咲きました。そして,4年生が国語科で「ごんぎつね」を学習する時期にもなりました。 たった一言で6年生の何人かの子どもたちは,図画工作科「わたしたちの大切な風景〜本川の風景〜」の学習で,校門付近から見える様子を絵にしていました。そこに平和資料館へのお客様が通りかかられました。本校では,日常的に平和資料館へのお客様があり,子どもたちの学習の場である中庭を通り,平和資料館へと進まれます。子どもたちは,いつものように挨拶をしたところ,お客様から大変ほめていただきました。この様子を日記に書いたものです。ホームページ上で,全文を掲載したいところですが,長文ですので,その一部を紹介します。以下,抜粋文です。 「『こんにちは。』『おはよう。』『こんばんは。』の一言だけで,学校がよい印象になり,平和が広がるという可能性が出てきます。一言を発するか発しないかで大きく変わります。校門付近にいた人は,普段から挨拶をしているからとっさに言えるし,自然と言えるんだと思います。平和に近付くには,大きなことをすることも必要だけど,観光客の人に挨拶をする,お礼を言うという身近な小さなことが平和につながるんだと思います。観光客の人がぽろっと口にこぼされた『この学校の子は,よく挨拶をするんだね。』は,私の心に響きました。こんな言葉をもっともっと増やして平和に近付かせるために,これからも一言一言を大切にして日々を過ごしていきたいです。」 作品のタイトルに感心先日から1年生が取り組んでいた「やぶいた かたちから うまれたよ」の作品が掲示されています。 1枚目の作品は,「わにの子がお友達」です。 2枚目の作品は,「ぼくが王様」です。 3枚目の作品は,「猫と魚の滝登り」です。 どれも素敵なタイトルです。「ああ,なるほど。」と納得するような,作品にぴったりの言葉を選んでいます。子どもたちの言葉を選ぶ感性や感覚にまたしても感心しました。 子どもたちへ届いた手紙本川小学校のみなさんこんにちは。 先日の修学旅行で平和資料館を見学させていただきありがとうございました。資料館の隣に校舎や体育館があり,みなさんが平和資料館とともに生活しておられることに驚きました。資料館のそばを通ったり目にしたりすることが当たり前になっているのですね。そうしていつも、戦争で起きた悲しい出来事を忘れないようにしておられるのですね。 平和資料館を見学して,ぼくが一番心に残ったのは,原爆が落とされる前と後の校舎の様子がすごく違っていたことです。きれいだった校舎が原爆で壊れ,崩れてしまった様子がよく分かりました。火事で焼けたあとや高い熱でとけてしまったガラスも見ました。校舎にいた子どもたちは,痛くて熱くて苦しかったと思います。ぼくは,悲しくていやな気持ちになりました。戦争はよくないな,やってはいけないなと思いました。 平和資料館を出て門の方に歩いていくと,1年生のお友達が育てているたくさんのアサガオの鉢がありました。夏になるときれいな花を咲かせますね。その花を原爆で亡くなった本川小の子どもたちや先生たちも見ているんじゃないかなと思いました。そして,何も心配しないできれいな花を育てることができる今の平和な日本を守ってほしいと思うんじゃないかなと思いました。ぼくも本川小平和資料館で見学したことを忘れないようにします。そして,友達と一緒に楽しく過ごせる毎日を大切にしていきます。 最後にもう一つ。ぼくたちの訪問を迎えるために,6年生の皆さんが作ってくださったメッセージボード,とても嬉しかったです。ありがとうございました。 Broome Senior High School との交流 1お迎えの式において,次のように挨拶しました。 「本日は,ようこそ本川小学校へお越しくださいました。私たちは,今日の日を楽しみにしていました。皆さんを心から歓迎します。 さて,1945年,今から74年前の8月6日,広島に原子爆弾が投下されました。爆心地からわずか350メートルしか離れていない本川小学校では,凄まじい爆風と熱線により,校舎は壊れ,全焼しました。そして,400人ほどの子どもたちは,全身に大けがや大やけどを負い,その尊い命を一瞬にして奪われてしまいました。皆さんと同じかけがえのない命と未来への希望をもった子どもたちでした。本川小学校は,こんな悲しい歴史をもつ学校です。 だからこそ,この学校で学ぶ子どもたちは,二度と同じ悲しみを繰り返さないために,世界に向けて平和の大切さを発信する責任があります。この6年生の子どもたちは,その責任を自覚し,1年生の頃から様々な平和学習を繰り返してきました。今日,こうしてオーストラリアから皆さんに来ていただき,一緒に過ごすことは,この6年生の子どもたちにとってもとても嬉しいことです。今日が皆さんと一緒に世界平和に向けて第一歩を踏み出す1日になれば,それが,この子どもたちの最高の幸せです。 この後,一緒に本校に残っている被爆遺物を巡って説明を聞いたり,日本文化を体験したりしていただきます。どうか,ご自身の目と耳と手と心で,様々なことを感じ取っていただきたいと思います。そして,感じたことをオーストラリアに帰って,ご家族やお友達など大切な人に教えていただきたいと思います。こうして,本川小学校からオーストラリアへ平和への思いが伝わっていくことを心から願います。 最後になりましたが,Broome Senior High School の先生方,今年度も平和への深い関心をもたれ,本川小学校へ生徒を引率してお越しくださり,ありがとうございます。このように,国をこえて,子ども同士が直に触れ合う機会は大切なことだと考えます。世界平和の実現に寄与する子どもを両国で育てるために,今後とも連携してまいりましょう。どうぞよろしくお願いいたします。 ※写真は,Broome Senior High School の生徒を生活科室にお迎えし,歓迎の言葉を述べている児童の様子です。 平和教育とは絵本「いわたくんちのおばあちゃん」は,本川の学区内のご家族をモチーフとしたお話です。絵本を読み進めていくうちに,担任の目からは,思わず,涙があふれ出しました。担任は,その先が涙で読めなくなり,子どもたちに「ごめんね。」と言い,しばらく間を置きました。子どもたちは,黙ってじっと待ちました。担任の涙の意味をしっかり受け止めていました。その後,担任は再び続きを読み始めました。 ハンカチで目を押さえて読み聞かせを聞いている子もいます。頬に流れる涙を手で拭いながら,じっと担任を見つめている子もいます。今にもこぼれそうな涙をこらえながら,目を大きく見開いて絵本を見ている子もいます。 この様子を見て,わたしは,これこそが平和教育なのだと思いました。それは,人間的な情と思いやりのある教育ということです。心と心が通い合う教育ということです。この子どもたちにとって,忘れられない時間になったことと思います。そして,この後,6年生まで続く平和学習の礎を築く時間となったことと思います。 6年生新たな挑戦子どもたちは,本校の平和資料館や被爆樹木などについて説明します。世界に平和を発信する機会をいただき,子どもたちも張り切っています。6年生にとっては,本校での平和学習の集大成とも言える活動となります。 今日は,お迎えの式で聴いていただく合奏の練習をしていました。曲名は「情熱大陸」です。一生懸命な3人の指導者とそれに応えようとする子どもたちの姿を見ていると,胸が熱くなりました。そして,4月からの取組みを思い出しました。広島平和記念資料館本館オープニングイベントのこと,「青い目の人形」の贈呈式のこと,ピースサミットのこと,長崎市長・広島市長を平和資料館へご案内したことなど。その度に驚くほどの成長を見せてくれました。そして,今回,新たなことに挑戦しようとしています。また,多くのことを学んでくれることと期待しています。 英語の時間英語指導アシスタントは,子どもたちが使えそうな語や表現を意図的に用いて質問します。子どもたちは,その質問に答えることで,知っている語や表現の深化を図ったり,新たな学びに触れたりし,即興性のある会話を楽しむことができます。英語が「分かった!」「伝わった!」という子どもたちの喜びを感じ取ることができる場面でした。 夏のしらべ6年生が俳句を作っていました。自分の表現したいことにぴったりと合う言葉を探し,効果的に組み合わせ,夏を表現していました。 3年B組の教室で学級は,子どもたちにとって,学校生活の基盤となるものです。学級集団の質を高めたり,子ども同士のよりよい人現関係を形成したりするためにも,今日のような話合い活動はとても大切です。 話合いの様子を見ていると,友達の意見を大切にする姿や支え合う姿が多く見られました。司会進行に協力しようとする姿も見られました。そして,司会の仕方もとても上手でした。 地域で育つ本川地区には,原爆投下の際,学校も含めて壊滅的な被害を受け,その後,学校と一体となって復興してきた歴史があります。困難な時代に,子どもたちの声が響く本川小学校は地域の希望であったことと思います。こうした歴史が先代の方々から脈々と受け継がれており,だからこそ,今も地域の皆様,保護者の皆様が,学校や子どもたちに対する深い思いをもってくださっているのだと感じています。 地域の中で,本川小学校の子どもたちは,大切に育てていただいています。今日参加した子どもたちも,最高の笑顔でした。ありがとうございました。心から感謝します。 フレンドシップふれあい運動会でのご挨拶皆さんおはようございます。本川小学校校長の岡田でございます。 まずは,本川地区の関係諸団体の皆様のお力により,「第5回フレンドシップふれあい運動会」がこのように盛大に行われますことをお喜び申し上げます。また,本日ご参加の皆様には,日ごろから本校の教育活動にご理解とご協力をいただき,心より感謝申し上げます。 私は,この本川の地域が大好きです。それは,都会では難しいと言われる地域のつながりや町ぐるみの子育てを実現しようとされている地域の皆様のお姿を拝見することができるからです。お陰様で,本川小学校の子どもたちは,地域の中で,明るく素直で優しい子どもに育てていただいています。 今日も多くの子どもたちが参加しています。一人でも多くの子どもの名前と顔を覚えていただき,また明日から地域の中で,しっかりと声を掛けていただきましたら,それが子どもたちの心の安定につながると思います。よろしくお願いいたします。 さて,本川小学校の児童の皆さん,おはようございます。校長先生は,本川小学校の子どもたちには,地域の行事に積極的に参加する子どもであってほしいなと思っています。地域の行事に参加すると,地域の人が自分たちのことを大切にしてくださっていることを感じることができるからです。今日は,こんなにたくさんの人が参加しているので,とても嬉しく思います。この後の運動会では,自分の家の人だけでなく,よその家の方や地域の方とたくさん触れ合ってほしいと思います。 最後になりましたが,皆様,暑い中ですので,体調には十分に留意されまして,楽しい充実した運動会になりますようお祈り申し上げ,私からのご挨拶とさせていただきます。 おかえりなさい出発式で,私は子どもたちに,「野外活動には,困難なことがたくさんある。そのとき,知恵を出し合って,優しい心を寄せ合って,みんなで乗り越えていってほしい。野外活動は,5年生が7か月後に本川小学校の最高学年になるための大切なステップだ。」と伝えました。 解散式後,教頭をはじめとする引率の教員から,子どもたちの3日間の状況について,たくさんの報告を受けました。どの教員も笑顔で,子どもたちの頑張りを伝えてくれました。その報告の内容からも,5年生の学年としての子どもたちのよさを十分感じることができました。そして何より,出発式で子どもたちに伝えたことが実現できていることを嬉しく思いました。 保護者の皆様,お迎えをありがとうございました。ご家庭でも,お子さんのお土産話をたくさん聞いてくださいね。 ※写真は,学校帰着後の解散式の様子です。 授業の醍醐味まず,通常の発問により,子どもたちの意見を引き出しておき,一端収束させます。そのとき,「ここぞ!」とばかりに,担任が全く違う視点を投げ掛けます。子どもたちの思考に揺さぶりをかけるのです。担任が提示した視点に,最初は,「その視点は,あり得ない!」という反応の子どもたち。 しかし,次の瞬間,「ん?」と考え直します。少しの間の沈黙がありました。その後,「あ,分かった。」「ああ,そうか。」と言わんばかりに,子どもたちの表情がぱっと明るくなります。 担任は,ここで,「じゃあ,今,考えていることをグループで交流してみてごらん。」と指示します。グループの中に深い対話が生まれました。 「教師は授業で勝負する。」とよく耳にします。そんな瞬間に立ち合え,嬉しく思いました。 神奈川新聞掲載平和の意識の高まりに少しでも貢献できれば,それが私たちの一番の喜びです。 校内巡視(学校安全ガードボランティア)のお礼この校内巡視は,校内への不審者の侵入を防ぎ,子どもたちの安全を確保するために,保護者の皆様に,校内をパトロールしていただいているものです。 今日も3名の保護者の方が,校内を丁寧に巡視してくださっていました。ご多用の中,子どもたちのためにありがとうございました。 趣のある校舎この校舎で過ごすと,小学生の頃,国語の時間に学習した今西祐行さんの「太郎こおろぎ」という作品を思い出します。「太郎こおろぎ」は,しのちゃんの消しゴムが教室の床の穴に落ちてしまい,太郎が床下に取りに行く心が温まるお話でした。「太郎こおろぎ」の校舎もきっとこんな雰囲気だったのでしょう。今にも,しのちゃんや太郎が出てきそうです。 あの日を思うそして,本校の子どもたちの明るく屈託のない笑顔を見るとき,また,元気な澄んだ声を聞くとき,74年前に未来を永遠に閉ざされてしまった子どもたちが,今を生きる子どもたちと一緒に笑い,一緒に声を響かせてくれているような錯覚に陥ることがあります。 もしかすると,これは,「亡くなった子どもたちに,楽しい子ども時代を過ごしてほしかった。」という私の叶わない思いなのかもしれません。そして,この叶わない思いは,「もう二度とあの悲しみを繰り返さないために,本川小学校の平和教育を充実させたい。」という私の決意につながります。 ※この記事は,校長室だより「エール9月号」に掲載したものです。 3年C組の教室で3年C組の教室に入ると,子どもたちが笑顔と拍手で迎えてくれました。「あれ?」と思うと,担任が,学校朝会での私の話を話題にして,子どもたちに振り返りをさせている最中でした。 今朝の学校朝会で海外の大学生が本川小学校で日本文化や平和を学んだ話をしました。それについて,子どもたちは,「本川小学校で日本文化や平和について学んでくれて嬉しい。」と感想をもったようです。私は,子どもたちがそのように思ってくれたことが嬉しかったです。 |
広島市立本川小学校
住所:広島県広島市中区本川町一丁目5-39 TEL:082-232-3431 |