広島市立古市小学校

はぐくむ 校長「特別支援教育の視点を重視した本校の取組について」

 古市小学校には、知的障害特別支援学級が2学級、自閉症・情緒障害特別支援学級が4学級、難聴特別支援学級が3学級、通級指導教室(言語障害)が2教室、通級指導教室(情緒障害)が2教室あり、広島市における特別支援教育の拠点校的役割を担っています。本校では、特別支援教育の視点を大切にし、一人一人の子どもに応じ、必要な支援を行っていく教育を進めています。特別支援学級のみでなく、全学年の取組として主なものについては、「はぐくむ」に掲載してきました。「はぐくむ」に係る本校の歴史を紹介します。
 「はぐくむ」は、昭和56年8月12日にその名称を「教育相談委員会だより」として第1号が発刊されました。当時、本校内の常置委員会組織として、「保健体育委員会」、「校内研修委員会」、「教育相談委員会」の3つがあり、そのうちの「教育相談委員会」を中心として「障害児教育の推進」に取り組んでいました。「教育相談委員会だより」は、児童の感想等を中心に掲載され、校内・校外の意志の通じ合いを行うとともに貴重なご意見をいただくことを目的に発刊されました。その後、「教育相談委員会だより」は、子どもたちに「思いやりの心と実践力のある子」に育ってほしいという願いを込めて、平成元年3月15日より、現在の「はぐくむ」に名称変更され、内容も学校の取組を掲載するようになってきました。
 令和5年度をもちまして、紙面による「はぐくむ」の発行を終了し、令和6年度より、古市小学校ホームページにこのような形で掲載し、本校の「一人一人を大切にする教育」についての様子をより多くの方々に発信しています。
 本校では、このような歴史を踏まえ、長きにわたり特別支援教育の視点を大切にした教育を行っています。ここで本校の主な取組として2つ紹介します。
 まず、「交流及び共同学習教育推進」については、特別支援学級に在籍する児童が様々な集団での活動を通して、多様な生活・学習・交友関係など経験の一層の拡大を図り、児童の総合的な発達を促すとともに、すべての児童が共に学び育つ機会を通して、特別支援教育に対する正しい理解と認識を深め、基本的人権の尊重と実践的態度の養成を目指しています。そのため、「たんぽぽ学級交流学級担任者会」や「きこえの教室担任者会」等を定期的に行い、担任相互の連絡を密にして、共通理解を図りながら教職員全体で児童の成長を見守っています。
 次に、「教育相談活動」については、特別な支援を必要とする児童に関して、必要に応じて実態把握やそれぞれの場面での対応の方法、校内体制などについて検討を行っています。また、様々な児童について情報を共有する「特別な支援の必要な児童の報告会」を定期的に行っています。夏季休業中には、個に応じた適切な指導・支援について教職員全体で研修を行い、児童理解を深めるよう努めています。
 このように、本校では、特別支援教育について学校全体で共通理解・共通認識を図り、子ども一人一人を大切にする教育を進めています。これからも本校の教育に、ご理解・ご協力をお願いいたします。


【はぐくむ】 2025-06-23 12:55 up!

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