最新更新日:2024/04/18 | |
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「ちょうちょさん、またあおうね」(大町幼稚園)5月の中旬に年長組に持ち込まれた青虫君。葉っぱをバリバリ食べ、ぐんぐん大きくなって立派なさなぎとなりました。子供たちが見守る中、静かに、静かに眠り続け、そろそろ羽化するというころ、なんとぽとりと落ちてしまいました。さあ、「事件」です。先生と子供たちはすぐに話し合い、その結果「テープで元の位置に貼ってあげる」ということになりました。「どうぞ無事にちょうちょになりますように。」うまくいくか 内心不安でしたが、子供たちの願いが届いたのでしょう。翌日、それは美しい見事なあげはちょうになっていました。 「外に放して飛ばせてあげよう」と口々に言い始める中、一人の子供がつぶやきました。「Aくん、今日お休みだよね。見られんよね。」「・・・・・・」「そうか、じゃ、明日にしようか。」「それまで大好きな花をたくさんいれておいてあげたらいいんじゃない?」「そうしよう!で、何の花が好きなのかねえ?」子ども達の盛んなやり取りが続きました。 一日、年長組の保育室で過ごしたちょうちょは翌日、A君とクラスのみんなと一緒に外の世界へ。しばらく花の上にとまっていましたが「さよなら・・」の声を聞いたかのようなタイミングで空に舞い上がりました。高く、高く、高く・・・・青い空に飛んでいきました。一緒に走り出した子供たちも校庭を走りぬけて・・・・。 生活を共にした小さな生き物達は子供たちにとって特別な意味をもたらしたようです。子供たちの心を豊かにしてくれた小さな生き物たち。さあ、つぎは「つまぐろひょうもん」の番です。まだまだ子供たちと小さな生き物の出会いと会話は続くことでしょう。 写真 上 落ちてしまったさなぎを、テープで貼りつけてみました。 「どうか無事にちょうちょになりますように・・・」 「ちょうちょになったね。よかった!」 写真 中 「あれ?外に出たのに飛んでいかないねえ?」 「さようなら、またあおうね。げんきでね・・・」 写真 下 「とんだ!とんだ!まって〜」「高い!ほらあそこ・・・」 さよならをして寂しくなった保育室では「また、いつ帰ってきても いいようにお花はとっておこうね。」の声も・・・ |
広島市立基町幼稚園
住所:広島県広島市中区基町20-3 TEL:082-228-3888 |