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「温故知新」
４月、２２７名の新入生を迎え、伴中学校の７０年目の活動がスタートしました。地域に支えられながら素晴らしい伝統を作り上げてきた伴中学校です。
　現在、３年生一人ひとりと進路面接を行っていますが、その中で、「伴中学校はどんな学校ですか？」の問いに、多くの生徒が、あいさつなどの伝統がある学校と答えます。
校長室の壁に「温故知新」と書かれた書が飾られています。「故きを温ねて新しきを知る」と言われますが、これは、論語の中で、「子曰く、故きを温ねて、新しきを知れば、以って師と為るべし」と、孔子が師となる条件として、先人の思想や学問を研究するように述べた言葉とされています。 ここ数年、１年生は「心の参観日」として、伴中学校や伴の地域のことについて講演を聴く学習を行っています。単に昔の話を聞くというのではなく、地域の学校に対する愛情、思いを感じ取っていき、地域と共に歩んでいくという意識をみんなに持ってもらいたいと考えます。
　開校７０年目の節目に、更に新しい伴中学校の良さを築いていくためには、これまでの素晴らしい伝統を改めて見つめ直して、伴中学校の当たり前として引き継いでいくことが必要と考えます。
　伴中スタンダードも３年目。「当たり前のことが当たり前にできる学校」正門での毎朝のあいさつの声も大きくなってきましたが、伝統の「伴中礼」の精神を受け継ぎ、相手に気持ちを伝えるあいさつに…。
　これまでの地域の方々かのご支援に感謝する気持ちを込めてのＴＶＣ（伴ボランティアサークル）の活動…と、更に一歩上を目指してさまざまな教育活動を行っていきたいと考えます。
　生徒会執行部をはじめ、生徒たちは本当にがっばています。温かく見守って頂けたらと思います。よろしくお願いいたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　広島市立伴中学校長　　野　村　　稔