最新更新日:2024/03/25
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子どもに自己実現力を

謹賀新年

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 子どもたちの元気な声が学校に戻ってきました。

 明けましておめでとうございます。それにしても正月だからといって,何がそんなにおめでたいのでしょうか。皆さんは知っていますか。
 新年最初の学校朝会は,お決まりの挨拶の後,この質問から始めました。

 ご存じの通り,現在の暦が採用されたのは明治時代,西郷隆盛の働きによるものです。それ以前は日常生活で七曜が用いられることもなく,人々は毎日を同じリズムで暮らしていました。正月は,年神様をお迎えする行事であると同時に,新しい年を無事に迎えることができた感謝と慶びを休みをとって祝うものでした。誰もが自分の誕生日を祝う習慣はなく,元日にみんな一緒に一つ歳を重ねるわけです。正月に「おめでとう」を言い合うのは,そういう諸々のお祝いを全て含んでいるのです。
 一方で,一休宗純は
「門松は 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」
と詠み,髑髏のついた杖を振り回して「ご用心なされ。」と歩き回ったと言われています。正月を迎えるたびに一つ歳を重ねるならば,それは確実に死が近づいているとということだ,という一休禅師独特のアイロニーです。
 それならば,余計に今あることに感謝をし,このひとときを大切に生きていかなければなりません。「おめでとう」の中に「ありがとう」の思いを意識しながら,日々できることを全うする。
「ぼうっと生きてんじゃねえよ!」
 どこからかそう叱られないように,また今年も一所懸命過ごしていきましょう。

 全校朝会では,年末にこのページで述べた「一期一会」の心構えを基に,このような内容の話をしました。小学生には少し難しかったかもしれません。

 みなさま,本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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