最新更新日:2024/04/24
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潮風わたる校舎 お日様ぽかぽか校庭 楽々園小学校には いつも子どもたちの笑顔があふれています。

「こどもピースサミット2016」について

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6年2組 三木心暖さんの表彰朝会を6月24日(金)に行いました。三木さんは,“こどもピースサミット2016”平和の作文募集で,市の小学校全6年生の中から20人に選ばれました。さらに,6月11日(土)に開催した「平和の歌声・意見発表会」では,被爆ピアノ演奏経験を通して,平和を訴えるという意見発表をし,優秀賞に選ばれました。6月25日(土)には「平和への誓い」の文案を考える会議にも参加し,8月6日(土)平和記念式典で訴えるメッセージについて話合いをしました。三木さんの活動が,子どもたちの平和についての意識を高めるきっかけとなりました。

今,私にできること〜被爆ピアノの演奏経験を通して〜

広島市立楽々園小学校 三木 心暖

 昨年,被爆70周年を迎えた広島。私は,ここ広島で生まれ育ち,何不自由なく,今日まで暮らしてきました。家に帰ればおいしいご飯が食べられ,あたたかい布団で寝ることができ,欲しい物があれば,お店に行って買うことができます。

 しかし,そんな,当たり前の生活を,当たり前にできない人たちが,世界中にはたくさんいます。食べるものがない,寝る場所がない―。こうしている今も,戦争で,たくさんの人たちが傷つき,命を落としていることを忘れてはなりません。

 私は以前,新聞で,ある記事を見ました。安佐南区出身のピアノ調律師,矢川光則さんの記事です。矢川さんは,ピアノの調律・修理・寄付をする中で,偶然,被爆ピアノに出会いました。そして,改めて戦争や原爆について調べるうちに,矢川さんの心に変化が表れます。「被爆したピアノの音色を多くの人に聞いてもらうことで,平和を考えるきっかけづくりができないだろうか。音楽は世界共通の言葉。平和を考え,心をうるおすような被爆ピアノの音色を,もっと多くの人に聞いてもらいたい。」と。現在では,日本中で被爆ピアノコンサートを開催しているそうです。

 間もなくして,私は偶然,被爆ピアノコンサート出場者募集のチラシを見ました。もともとピアノを弾くのが大好きだったことに加え,矢川さんの記事を見てから,「自分もピアノを通して平和を訴えたい。」と思っていた最中の出来事。私は,すぐに出場を決意しました。

 当日,被爆ピアノを目の前にした時,「これが実際に原爆にあったピアノか…。」と何だか身の引き締まる思いがしました。そして,大地と大空のもと,平和への思いを込めて演奏しました。被爆から約70年も経ったピアノ。私は,その美しい音色の響きを感じながら,被爆した全ての人々の苦しみや悲しみ,悔しさを受け継いでいく必要があると感じました。

 今,世界では,戦争やテロなど悲惨な出来事がたくさん起こっています。それを今すぐ,自分の手で止めることは難しいかもしれません。では,何もできないのでしょうか。いや,私にもできることがあります。矢川さんが,ピアノを通して平和を訴えかけたように,私も,被爆ピアノを演奏した一人として,ピアノを通してたくさんの人に平和を訴えかけていきたい,いや,訴えかけていきます。

 戦争は,自然災害と違い,人間の手によって引き起こされるものです。なので,人間の手で絶対に終わらせることができるはずです。一人一人の力は,ほんの小さな力かもしれません。一人一人ができることは,ほんのささいなことかもしれません。でも,その小さな力が合わされば,大きな力となり,「平和」へと向かっていくに違いありません。

 世界中から戦争がなくなり,「平和」が訪れることを,心から祈っています。




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