最新更新日:2024/05/17
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学校朝会(12/22)校長挨拶

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寒い日が続いていますが、西っ子のみなさんは、よく頑張って登校しています。
もうすぐ令和5年が終わろうとしていますが、皆さんは、後期の初めに「忘れ物をゼロにする」とか「漢字テストで合格点をとる」など、学習や生活の目標を立てたのを覚えていますか。その目標は達成されていますか。
目標を達成するということは、なかなか難しいでしょう。昔から「言うは易く行うは難し」ということわざがあります。これは、言うのは簡単だが、実際行動に移すのは言うほど簡単ではないという意味です。
みなさんは、オリンピックのフィギュアスケートで2回金メダルをとった羽生結弦選手を知っていますか。羽生選手はフィギュアスケートのある大会で、試合前の練習中に、他の選手と激突し大けがをしたことがありました。
会場で大けがをした羽生選手を見た人たちは、羽生選手は本番の試合には出場できないだろうと思っていました。けれども、羽生選手は試合直前に、スケートリンクに姿を現します。頭には包帯を巻き、顎には絆創膏をはり血が滲んでいます。足下はふらふらしています。
コーチは「次の試合もあるのだから、今ヒーローになることはない」と棄権することを勧めますが、羽生選手は、どうしても試合に出ると言います。ついにコーチも「できるかどうかわかるのは、選手本人にしかわからないのだから」と、選手の意思を尊重して試合に出すことにしました。
その結果は、5回も転倒するという悲惨な演技となってしまいました。でも、転んでも転んでも、すぐ立ち上がる羽生選手の姿に、見ていた会場の人たちは感動し、ついに最後まで滑り終えたときは優勝したかと思うくらいの拍手がわきあがりました。この試合では、演技は失敗しましたが高い評価を受け、羽生選手はみごと銀メダルを獲得しました。しかし、スケートリンクから去る羽生選手は、足を引きずり、精密検査を受けるため控室から車椅子に乗って医務室に向かいました。
ところで、羽生選手はどうして無理をしてまでこの試合に出ることにしたのでしょうか。コーチの話したように、まだ試合は何回もあります。もし無理をしてこれからの試合に出られなくなったら大変なことになるのに…。それにはわけがありました。
羽生選手は試合に臨む心構えとして、「その年の1年間、全試合に出場する」ことを目標に掲げていたのです。全試合に参加するというのは、体調を維持することやけがなどの危険性もあり、とても大変なことだそうです。羽生選手は、「全試合に出場する」と公言することで、それを実行せざるをえない状況に自分を追い込み、常に緊張感を持って練習し試合に臨めるようにしたのだと思います。
でも、多くの人は、目標を立てても言うだけでなかなか実行できないことがあります。だからこそ、皆さんには「言うのは簡単でもやり遂げるのは難しい」ということを頭の片隅において、少しでも言ったことができるように、繰り返し努力してほしいと思います。
これまでに、目標を掲げて矢野西小学校のみんなで取り組んだことの中に、11月に行った「読書まつり」があります。一か月間で1・2年生は20冊以上、3・4年生は300ページ以上、5・6年生は500ページ以上を目標とし、読書に励みました。そこで、読書まつりが終わってからの感想をいくつか紹介します。1年2組さん「たくさん本を読んで、音読が上手になった気がします。」3年1組さん「読書まつりを計画してくれたおかげで、ちょっとずつ本が好きになりました。」「読書週間があったおかげで、いろいろな本に挑戦できて楽しく読むことができました。」5年1組さん「ぼくはもともと読書が嫌いでした。しかし、5年生になって読書が好きになりました。なぜなら読書まつりが始まったからです。それに本の面白さが分かったからです。これからも読んでいきたいです。」5年2組さん「ぼくは580ページで目標を達成しました。2組では読書まつりが終わったあとも、自主的に読書をしていくことになりました。たくさん読書をしたいです。」このような感想から、たくさんの人が読書の素晴らしさに気付くことができたと嬉しく思いました。
「本」という漢字の成り立ちは、「木」の根本(ねもと)に印をつけたものです。木の「根本(ねもと)」と書いて「こんぽん」と読みます。「物事がそこから出発して成り立っている、一番大切なもと」という意味です。だから、「本」という字を含む熟語には、本物、本当、本質、手本、見本、基本などの大切なものを表す意味が多くあります。1冊の図書を「本」というのは、本が私たちの「知識の本(もと)」となるからです。読書まつりをきっかけに読書を習慣にしましょう。
さて、明日からはいよいよ冬休みです。有意義な休みにするためには、1階の掲示板で紹介していますが、科学研究のように興味をもっていることに取り組んでみたり、俳句づくりなど季節を味わう学習をしてみたりするのもよいかもしれません。生活面においては、3つの約束を守るようにしてください。
1つ目は、何よりも「命を大切にする」ということです。交通事故に注意する、危ないところで遊ばない、危険な火遊びをしない等、自分の命を自分で守ってください。あやしい、怖いと思ったら、大きな声を出して近くの人に助けを求めましょう。
2つ目は、「元気に過ごす」です。寝る時刻や起きる時刻に気を付けて、生活のリズムを崩さないようにしましょう。お金の使い方もおうちの人とよく話し合って決めてください。
3つ目は「家の手伝いをする」ということです。どんなことでもいいので、自分ができる仕事を見つけて、自分から進んでお手伝いをしましょう。
来年の1月9日には、全員が元気に笑顔で登校してくれることを願っています。それでは、今年一年をきちんと締めくくり、みんなで新しい年、たつ年を気持ちよく迎えましょう。

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