最新更新日:2024/05/08
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学校朝会(令和6年 1/9)校長挨拶

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明けましておめでとうございます。
冬休みが終わり、今日は17日ぶりに登校してきたみなさんの元気な顔を見ることができ、嬉しく思います。
1月1日、石川県能登地方を震源とする震度7の地震がありました。この大きな地震の揺れによって家が壊されたり、火事や津波が発生したりして、多くの尊い命が奪われました。地震発生から9日が経ちましたが、今なお避難を余儀なくされている人たちは、何度も何度もやってくる激しい揺れに恐怖を感じながら、寒い中、水や食べ物も十分になく、つらく悲しい避難生活を強いられています。皆さんと同じ歳の子どもたちも、被災という現実と向き合い、不安で大変な想いをしています。
このような甚大な被害に遭われた人たちを一刻も早く救うために、広島県はもとより全国から警察や消防、自衛隊、医療に携わる方々等が被災地に赴き、救助や支援に力を尽くしてくださっています。
では、皆さんにできることは何でしょうか。6年前の西日本豪雨災害の時のように、被災地に行ってボランティアをしたいと思われている大人の人もいますが、今はまだ危険な状態が続いていて、難しい状況です。皆さんにできることは、まずはニュースや新聞から自然災害の恐ろしさを正しく知り、いざという時のために自分はどうしたらよいのかをおうちの人と話をしてみましょう。そして、自分にできる日常のことをそれぞれがしっかりとこなしていきましょう。広島にいてもできることはあるはずです。担任の先生や学級の仲間と自分たちにできることを考えてみてください。
さて、令和6年(2024年)、辰年の一年が始まりました。12種類の干支の動物では、空想上の生き物である「竜」のことです。「辰」と「竜」は、もともとは何の関係もない漢字でした。「辰年」のように「たつ」と読むのは、十二支に動物を当てはめたとき、5番目の「辰」を「竜」と考え、日本でこれを「たつ」と読むようになったからです。干支で5番目の「竜」の次は6番目の「ヘビ」となりますが、中国の神話で、ヘビは修行を重ねると竜になると言われていたため、ヘビは竜に順番を譲ったと言われています。ヘビは竜への尊敬の気持ちがあったのでしょう。
竜は昔から、勢いのあるもの、上昇していくもの、縁起のよいものといわれています。今年は竜のごとく、力あふれる年、成長の年にしたいものです。
ところで、みなさんは、この1年の初めにどんな目標をたてましたか。校長先生は、皆さんには学年の締めくくりとなる3月まで、仲間との絆を更に深めてほしいと願っています。そのために、+−×÷を使った『おもいやり算』を実践してほしいと思っています。これは、テレビ広告に使われたものです。紹介します。
「+」は助け合う、「−」は引き受ける、「×」は声をかけあう、そして、「÷」は分け合う。それは、人を笑顔にする算数、おもいやり算。
困っている友達がいれば助け合い、損かなと思う場面であっても笑顔で引き受け、よく声をかけ合い、喜びも悲しみも分かち合うことを、ぜひ、実践して、おもいやり算のあふれる学校にしましょう。

学校朝会(12/22)校長挨拶

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寒い日が続いていますが、西っ子のみなさんは、よく頑張って登校しています。
もうすぐ令和5年が終わろうとしていますが、皆さんは、後期の初めに「忘れ物をゼロにする」とか「漢字テストで合格点をとる」など、学習や生活の目標を立てたのを覚えていますか。その目標は達成されていますか。
目標を達成するということは、なかなか難しいでしょう。昔から「言うは易く行うは難し」ということわざがあります。これは、言うのは簡単だが、実際行動に移すのは言うほど簡単ではないという意味です。
みなさんは、オリンピックのフィギュアスケートで2回金メダルをとった羽生結弦選手を知っていますか。羽生選手はフィギュアスケートのある大会で、試合前の練習中に、他の選手と激突し大けがをしたことがありました。
会場で大けがをした羽生選手を見た人たちは、羽生選手は本番の試合には出場できないだろうと思っていました。けれども、羽生選手は試合直前に、スケートリンクに姿を現します。頭には包帯を巻き、顎には絆創膏をはり血が滲んでいます。足下はふらふらしています。
コーチは「次の試合もあるのだから、今ヒーローになることはない」と棄権することを勧めますが、羽生選手は、どうしても試合に出ると言います。ついにコーチも「できるかどうかわかるのは、選手本人にしかわからないのだから」と、選手の意思を尊重して試合に出すことにしました。
その結果は、5回も転倒するという悲惨な演技となってしまいました。でも、転んでも転んでも、すぐ立ち上がる羽生選手の姿に、見ていた会場の人たちは感動し、ついに最後まで滑り終えたときは優勝したかと思うくらいの拍手がわきあがりました。この試合では、演技は失敗しましたが高い評価を受け、羽生選手はみごと銀メダルを獲得しました。しかし、スケートリンクから去る羽生選手は、足を引きずり、精密検査を受けるため控室から車椅子に乗って医務室に向かいました。
ところで、羽生選手はどうして無理をしてまでこの試合に出ることにしたのでしょうか。コーチの話したように、まだ試合は何回もあります。もし無理をしてこれからの試合に出られなくなったら大変なことになるのに…。それにはわけがありました。
羽生選手は試合に臨む心構えとして、「その年の1年間、全試合に出場する」ことを目標に掲げていたのです。全試合に参加するというのは、体調を維持することやけがなどの危険性もあり、とても大変なことだそうです。羽生選手は、「全試合に出場する」と公言することで、それを実行せざるをえない状況に自分を追い込み、常に緊張感を持って練習し試合に臨めるようにしたのだと思います。
でも、多くの人は、目標を立てても言うだけでなかなか実行できないことがあります。だからこそ、皆さんには「言うのは簡単でもやり遂げるのは難しい」ということを頭の片隅において、少しでも言ったことができるように、繰り返し努力してほしいと思います。
これまでに、目標を掲げて矢野西小学校のみんなで取り組んだことの中に、11月に行った「読書まつり」があります。一か月間で1・2年生は20冊以上、3・4年生は300ページ以上、5・6年生は500ページ以上を目標とし、読書に励みました。そこで、読書まつりが終わってからの感想をいくつか紹介します。1年2組さん「たくさん本を読んで、音読が上手になった気がします。」3年1組さん「読書まつりを計画してくれたおかげで、ちょっとずつ本が好きになりました。」「読書週間があったおかげで、いろいろな本に挑戦できて楽しく読むことができました。」5年1組さん「ぼくはもともと読書が嫌いでした。しかし、5年生になって読書が好きになりました。なぜなら読書まつりが始まったからです。それに本の面白さが分かったからです。これからも読んでいきたいです。」5年2組さん「ぼくは580ページで目標を達成しました。2組では読書まつりが終わったあとも、自主的に読書をしていくことになりました。たくさん読書をしたいです。」このような感想から、たくさんの人が読書の素晴らしさに気付くことができたと嬉しく思いました。
「本」という漢字の成り立ちは、「木」の根本(ねもと)に印をつけたものです。木の「根本(ねもと)」と書いて「こんぽん」と読みます。「物事がそこから出発して成り立っている、一番大切なもと」という意味です。だから、「本」という字を含む熟語には、本物、本当、本質、手本、見本、基本などの大切なものを表す意味が多くあります。1冊の図書を「本」というのは、本が私たちの「知識の本(もと)」となるからです。読書まつりをきっかけに読書を習慣にしましょう。
さて、明日からはいよいよ冬休みです。有意義な休みにするためには、1階の掲示板で紹介していますが、科学研究のように興味をもっていることに取り組んでみたり、俳句づくりなど季節を味わう学習をしてみたりするのもよいかもしれません。生活面においては、3つの約束を守るようにしてください。
1つ目は、何よりも「命を大切にする」ということです。交通事故に注意する、危ないところで遊ばない、危険な火遊びをしない等、自分の命を自分で守ってください。あやしい、怖いと思ったら、大きな声を出して近くの人に助けを求めましょう。
2つ目は、「元気に過ごす」です。寝る時刻や起きる時刻に気を付けて、生活のリズムを崩さないようにしましょう。お金の使い方もおうちの人とよく話し合って決めてください。
3つ目は「家の手伝いをする」ということです。どんなことでもいいので、自分ができる仕事を見つけて、自分から進んでお手伝いをしましょう。
来年の1月9日には、全員が元気に笑顔で登校してくれることを願っています。それでは、今年一年をきちんと締めくくり、みんなで新しい年、たつ年を気持ちよく迎えましょう。

学校朝会(11/7)校長挨拶

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11月となり、秋も一段と深まり、鮮やかな紅葉の季節となりました。赤レンガの桜や中庭のイチョウの葉も、紅や黄色に美しく色づいています。
11月8日は「立冬」です。カレンダーでは冬の季節に入ります。朝晩はとても寒くなってきたので、体調を崩さないように気を付けて過ごすようにしましょう。
さて、後期になり、たくさんの行事が行われています。
6年生は、10月19日と20日に下関と北九州へ修学旅行に行ってきました。時間を守って行動し、友達との絆が深まる最高の二日間にすることができたようです。
10月21日(土)には、子どもの思いを聞くつどいがありました。子どもの思いを聞くつどいとは、安芸区の小学校の6年生代表10名が、大人や地域に対する思いや、挨拶、平和について考えたことを発表する会です。矢野西小学校の6年生代表の人は「大人に対しての思いと考え」を発表しました。「ぼくは、少しでも親の役にたちたい。困ったことがあれば、子どもにも相談してほしい。子どもは小さくても、しっかりできることはいくつかある。」と、堂々と自分の考えを述べてくれました。
10月24日(火)には、5年生が自動車工場マツダへ見学に行きました。5年生は見学後に、まとめをしおりに書きました。その中から、5年生1名の感想を紹介します。
「私はマツダに行って一番印象に残ったことは「マツダの歴史」です。マツダは最初コルク工業というあまり自動車に関係のない会社でした。それでも創業者の松田さんは自動車産業に興味を持ち、コルク産業という自動車に関係のない産業から自動車産業に入ってきました。私はそのことから興味を持つことと挑戦することは大切だなと改めて実感しました。松田さんは未知の自動車産業に入ることはすごく怖かったと思います。でも、その興味と挑戦で得たものが松田さんの宝物になったと思います。なので、私も興味と挑戦を忘れずにしていきたいと思います。」
この感想を読ませてもらい、5年生の皆さんは社会科の学習だけでなく、失敗を恐れずに挑戦することの大切さも学ぶことができたのだと感心しました。
そして、校長先生は、「自動車工場をつくった松田さんは、きっと『やればできる』という言葉を信じて、自分のやる気を起こさせ、努力を重ね、自動車の会社を創るという夢を実現させたのだ。」と思いました。でも、『やればできる』と言う言葉を聞いて、皆さんはどう思いますか。この言葉を「いいな」と思う人、思わない人、よく分からない人、それぞれですね。
ある人は『やればできる』という言葉について、次のように語っています。
「『やればできる』は、成功をめざすってことではないんです。私は、がんばっても失敗ばかりで、やってもできないことばかり。でも、ずっと挑戦してきました。何に対しても挑戦したら、失敗しても必ず自分が成長します。『やればできる』とは、成功ではなく成長をめざす言葉なんです。挑戦することに価値があるんです。」
『やればできる』の本当の意味は、『やれば成長できる』ということなのですね。いくら頑張ってもできないこともあるでしょう。でも、できなくたっていいんです。失敗すること、できなかったことは、皆さんを必ず成長させます。だめなのは何も挑戦しないことです。これからの皆さんの挑戦に、おおいに期待したいと思います。
最後に、挨拶についてお話します。先日、児童会からは、よく挨拶ができている学級の発表がありました。挨拶を進んでする西っ子が増えて、校長先生はとても嬉しく思います。地域の方からも「目を見て挨拶をしてくれる子が増えてきました。」と言っていただいています。
そこで、校長先生からは、登校班のメンバー全員が、元気よく、気持ちのよい朝の挨拶をしてくれている班を発表したいと思います。(その班の発表)。このグループの人たちは、毎朝、班の全員が欠かさず気持ちの良い挨拶をしてくれます。ガードボランティアの方からも褒めていただいている班です。
心のこもった気持ちのよい挨拶は、お互いの心をすがすがしくさせてくれます。朝、今日もお互いに元気で過ごしましょう、いい日にしましょうと目と目を合わせて笑顔を交わすことで、心のきずなづくりができます。これからも挨拶を大切にして、心の輪をひろげていきましょう。

後期始業式(10/2)校長挨拶

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一年の後半、後期が始まります。
前期のふり返りをもとに、後期の目標をもって、自分で自分を成長させる半年にしてください。
さて、みなさんには夢中になれるものがありますか。あるいは、叶えたい夢がありますか。
先日、元サンフレッチェ広島のプロサッカー選手、現在はサンフレッチェ広島アンバサダーとしてサンフレッチェやサッカーの魅力を発信しておられる 森崎 浩司さんが、本校においでくださいました。森崎浩司さんは、お隣の矢野小学校、それから矢野中学校のご出身です。小学校2年生の時からサッカーを始め、6年生の時には、全日本の少年サッカー大会に出場するほどの選手でした。矢野中学校卒業後はサンフレッチェ広島ユースで活躍され、高校卒業後(2000年)には正式にサンフレッチェ広島に入団されました。その後は、Jリーグではもちろんのこと、2004年のアテネオリンピックなど日本チームの代表選手としてもプレーをされました。言わば、矢野が生んだスーパースターです。
6年生に授業をしてくださった森崎浩司さんは、サッカーの魅力を伝えるだけでなく、日本、世界で活躍した人生の先輩として、6年生にエールを送ってくださいました。
森崎浩司さんは、サッカーという好きなことを見つけて熱中したことで、プロの道を切り開くことができたことや、自分でこつを掴むまで何が大事なのかを常に考えながら地道に練習をやり続けたこと、サンフレッチェのプロ選手となり初ゴールを決めたときは、頭の中は真っ白になったけれども、プロの世界でやっていけるという自身につながったことなど、終始笑顔で話してくださいました。
サッカーを通して、健康であることや、思いやりの気持ちをもつこと、あたり前のことをあたり前にすることの大切さも学ぶことができ、それが今の生活に活かされているとも話されました。
スポーツ選手も科学者も、宇宙飛行士もみんな小さい頃の夢から始まっています。発明王と呼ばれているエジソン、伝記の本で知っている人もいると思いますが、エジソンは小学校に入学したころから、ものを燃やす実験などに興味を持ち、宇宙飛行士だった山崎直子さんは、小学校の時に、北海道の札幌で星を見る会に参加して宇宙に興味をもったそうです。
この人たちのように、何かのきっかけで夢中になれる自分だけの夢をはっきり持つことで、がんばれる自分になれることに気づいてほしいと思います。でも、夢を持つだけではだめです。がんばり続けながらそのがんばりを次の夢につなげていくことが大切なのです。
森崎浩司さんは、高校生の時、次の夢としてプロの道に進むことを目標にしました。エジソンは、学校から離れ、お母さんと一緒に勉強しながら発明と実験を繰り返しました。山崎直子宇宙飛行士は、中学生のころ、学校の先生に憧れていたそうですが、スペースシャトルという宇宙船に宇宙飛行士ではない民間の教師が乗っていたことから、宇宙飛行士を意識するようになりました。大学で機械の研究をしながら、宇宙飛行士になるためのいろいろな勉強に取り組んでいたそうです。
夢をかなえるために、準備や努力を続けることで、次の夢を見られるのです。夢をあきらめず、動物園を閉園の危機から救った旭山動物園元園長の小菅さんは「努力している時が、人間一番生き生きしている。」と言われています。
後期の目標カードには、新しい夢、続けている夢をぜひ書いて、西っ子のみなさんには、それぞれの夢に向かってがんばってほしいと願っています。
それでは、後期をみんなで実りの多いときにしていきましょう。

※ 森崎 浩司さんの「さき」は「大」の部分が「立」ですが、入力できないため、「崎」とさせていただいています。申し訳ございません。

前期終業式(9/29)校長挨拶

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9月も残すところあと1日となりました。暑い夏もようやく過ぎ、朝夕は、とてもしのぎやすい季節になってきました。夜になると、虫の音も心静かに聞こえてきます。
さて、今日は令和5年度前期の終業式です。
今年度4月の新しい学年が始まった始業式の日。校長先生は皆さんに、「キラキラと輝く」の「き」、「ずっと学び続ける」の「ず」、「仲良し」の「な」、「きずな」を合言葉にして、自分を大切に、友達を大切に、物を大切にする、温かい矢野西小学校をつくっていきましょうとお願いをしました。
温かい矢野西小学校にするためには、思いやりのある行動や、優しい言葉がけが大切ですが、校長先生はこの前期に、心が温かくなる素敵な西っ子の姿をたくさん見ることができました。
特に、印象に残っているのは、登校の時、1年生の小さな手を握って坂道を必死に上ってくれていた高学年。お掃除をしている先生方に「お掃除をしてくれて、ありがとうございます。」と、感謝の気持ちを伝えてくれている1年生。ガードボランティアに方々に、毎日笑顔で元気よく気持ちのよい挨拶ができていたお友達の姿です。
校長先生はこれまで以上に、みなさんに、相手のことを思いやる「思いやり」のある人になってもらいたいと思います。
思いやりとは、漢字で「思い遣り」と書きます。「思い」とは、気持ちということです。「遣り」とは、そちらに自分の心を向けるという意味です。
ですから、「思いやり」というのは、自分の気持ちを相手に向けるという意味になります。でも、自分の気持ちを相手に向けるだけでよいというわけではありません。なぜならば、「思いやり」は、声をかけたり、励ましたり、優しくしたりする等、まずは行動することが大切だからです。また、時にはそっとしておいてあげたり、注意したりする「思いやり」もあります。
このように、「思いやり」というのは、相手の立場になって、どうすることが1番いいのかをよく考えて、行動することなのです。
校長先生は、そんな「思いやり」のある人に出会うと、その人がとても美しく見えて、魅力的な人だと感じます。実に「かっこいい」と思ってしまいます。ぜひ、そんな「思いやり」のある美しく、魅力的で「かっこいい」人になってもらいたいと思います。
10月3日から5日まで、みなさんが作った「思いやり標語」が放送で紹介されます。どんな行動や言葉が、相手の気持ちを考えたり、思いやったりする行動なのか、自分自身で考えながら標語を聞いてみてください。
来週の月曜日からは、後期が始まります。矢野西小学校のみなさんが、後期も更に成長していけることを期待して、令和5年度前期を終業とします。後期も一緒にがんばりましょう。

学校朝会(8/28)校長挨拶

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夏休みが終わり、今日から前期の後半が始まりました。夏休み期間中は、猛暑が続き、暑さから体調を崩した人もいるかもしれませんが、みなさんの元気な姿を久しぶりに見ることができて、校長先生はとても嬉しく思っています。これは、みなさんが担任の先生からお話しされた夏休みの約束をしっかりと守って、安全に過ごすことができたからだと思います。
ところで、みなさん今日学校に来て、何か気がつきませんでしたか。そうです、運動場や校庭、校舎の中がとてもきれいになっています。21日の登校日に、6年生が夏休みに汚れていた廊下やトイレをピカピカに隅々まで磨いてくれました。掃除道具のモップもきれいに洗ってくれました。また、昨日の日曜日には、親子清掃があり、参加してくれた西っ子やおうちの人、地域の人や先生たちが、暑い中、汗びっしょりになって、草抜きや溝に溜まった土砂を取り除いてくれました。多くの人が力を合わせて働いてくださったおかげで、学校は見違えるほどきれいになり、みなさんは気持ちのよいスタートをきることができました。掃除をしてくれたみなさんに「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えられるといいですね。
さて、9月からみなさんに頑張ってほしいことがあります。それは何かというと、何か長く続けられることを見つけて、それを長く続けてほしいということです。どうしてかというと、1つのことをやり続けると、いいことがたくさんあるからです。まず、生活がきちんとしてきます。それから根気強く頑張れるようになります。また、続けていることがとても上手になります。そして、そういうことが他の勉強や運動によい結果となって表れてきます。
そこで、自動車のタイヤとか部品を売っているお店をつくった鍵山秀三郎さんという方のお話をします。鍵山さんは若いころ勤めた会社で、働いている人の言葉づかいやお客さんへの態度がよくないので、嫌な思いをしていたそうです。いつも辞めたいと思っていたのですが、そんな中で自分にできることはないかと考え、掃除をしようと思い立ちました。まわりがきれいになれば、雰囲気もよくなるのではないかと考えたのです。でも、掃除をしていると、人から言われることで嫌な気持ちになることもあったそうです。鍵山さんはそれに負けずにずっと掃除を続けましたが、みんなにわかってもらえるまで4年もかかったそうです。
その後、鍵山さんは会社をつくって社長になります。鍵山さんはそこでもトイレ掃除を続けたそうですが、会社はなかなかうまくいかず、鍵山さんはずいぶんと苦労しました。でも、トイレ掃除だけはやめずにずっと続けたのだそうです。
それが少しずつ社員の気持ちを変えていきました。やがて、社員が自主的に掃除をするようになりました。しかも会社の中だけでなく、近所の掃除もするようになりました。そうすると「あの会社は掃除をよくやる会社だ」と評判になりました。評判になると社員も嬉しいので頑張って働くようになり、会社の雰囲気も売り上げもどんどんよくなっていったそうです。
鍵山さんは、だれにでもできる平凡なことを、だれにもできないくらい徹底して続けたのです。何でもない平凡なこと、だれにでもできる簡単なことでも、だれにもできないくらい長く続けると素晴らしいことが起こるのです。それくらい、「続ける」という行動には大きな意味と効果があるのです。
そこで、学校では、みなさんに朝読書を続けてほしいと思っています。本をじっくり読むと、自分と違う世界、体験できない世界、自分と異なる考えや生き方、思いもよらない素晴らしい出会いがあります。毎日、朝8時20分の予鈴から30分までの間、静かに読書をしましょう。
また、みんなと一緒ではなく自分でも続けられることをみつけられるといいですね。けん玉の練習、毎日3回以上手を挙げる、毎日玄関のそうじをする等、もうすでに続けて頑張っている人もいるかもしれませんが、ぜひ自分に続けてできることをみつけてみてください。続けるか続けないかの分かれ道は、そのときにそれをやるかやらないかだけです。やればできること、それをやるべき時に強い意志でやってみましょう。

学校朝会(7/21)校長挨拶

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いよいよ明日から、皆さんが楽しみにしている夏休みが始まります。37日間という長い休みとなりますが、家での生活は、学校と違ってチャイムが鳴りません。自分で自分の心にチャイムを鳴らして、だらだらと流されるのではなく、けじめをつけて生活しましょう。
今日は、みなさんが楽しい夏休みにするために1つの話をします。それは、童話「アリとキリギリス」です。知っている人も多いと思います。
アリは、夏の暑い日にも、毎日働き続けて冬の食べ物をためていました。しかし、キリギリスは、働かず歌を歌って遊んでいました。寒い冬になって、アリは夏の間、毎日頑張ってためた食べ物を食べました。でも、夏の間、遊んでばかりいたキリギリスは、寒い冬の中、食べるものがなくてとても困ったというお話です。
校長先生は、夏休みはたくさん遊んで、普段できない経験をしてほしいと思っています。しかし、何も計画を立てずに遊んでばかりの生活では、キリギリスと同じことになってしまいます。ぜひ、自分なりの計画を立てて、宿題も早めに終えて、これだけは頑張って続けてできたと言えるものをつくってください。
苦手な学習に力を入れる勉強、体を鍛える運動、心を豊かにする読書、家の手伝い等、実行してみましょう。夏休みが終わったら何かが変わってきます。それは、実行した人しか、わからないところがあります。
わたしたち人間には、4つのタイプがあるといわれます。1.言われてもしない人、2.言われてしぶしぶする人、3.言われてする人、4.言われなくてもする人がいます。あなたは、どのタイプですか。1.の言われてもしない人以外のタイプの人は、きっとプラスになります。とにかく、目標を決めて実行してみましょう。そして、続けてみましょう。
最後に、もう一つ話をします。それは、みなさんの命に関わる大切なお話です。みなさんが気をつけなければいけないこととして、水の事故、花火による火事、自転車や飛び出しによる交通事故があります。また、不審な人には、絶対について行ってはいけません。そして、危険な場所には近寄ってはいけません。「これぐらいは大丈夫だろう。」「自分は危ない目に遭わないだろう。」と思ってしまう、ちょっとした気の緩みが、事故や事件につながります。自分の命は、自分で守るようにしてください。
明日から始まる夏休みがみなさんにとって思い出深い、充実したものになることを心から願っています。8月28日には、元気なみなさんに会えることを楽しみにしています。

運動会 6/3

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ご来賓や地域の皆様、保護者の皆様、6月3日(土)の運動会では、早朝より温かい応援をありがとうございました。また、運動会に向けての準備や片付け等では様々なご協力をいただき、感謝申し上げます。
台風・梅雨入りと天候が心配な状況のなかでの運動会ではありましたが、何とか無事に開催することができました。子どもたちは、いつも矢野西小学校の児童を大切に応援してくださる会場の皆さんに、力強い西っ子の力を見せようと頑張ることができたようです。
今年の運動会のテーマは、「にこにこ 西っ子 心を一つに 情熱燃やせ ブラボー!」。
子どもたちは、全力を出し切り、最後まで一生懸命に取り組んで、勝っても負けてもさわやかにお互いの頑張りをたたえ合う運動会にすることができました。
これからも、子どもたちがたくさんの思い出をつくり、一人一人が成長できる矢野西小学校にしていけるように頑張っていきたいと思います。引き続きのご協力をよろしくお願いいたします。

学校朝会(5/9)校長挨拶

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新しい学年・学級となって1か月が経ちました。5月に入り、さわやかな風とともに、木々も若葉から新緑へと色を変えています。中庭の大きなイチョウの木も緑の葉をつけてどっしりと立ち、青空に向かって真っすぐに伸びています。そして、木陰に入るとさわやかな風が私たちに安らぎを与えてくれます。
今日の話はまず、新型コロナウイルス感染症についてです。みなさんも知っているように、8日から新型コロナウイルス感染症への対応がかわり、健康観察カードの提出や日常的な消毒作業を行うことはなくなりました。しかし、ウイルスがなくなったわけではありません。換気や手洗い、近い距離で大声を出すことを控える、咳エチケットを守ること等は、今までどおり行っていきます。体調を崩すことがないように自分でしっかりと予防し、6月3日に行われる運動会に向けて、練習を重ねていくようにしましょう。
さて、今日は、学校安全の日です。矢野西小学校の皆さんが元気に学校生活を送ることができるように、「命の大切さと命を守ること」について考える日です。そこで、校長先生からは、安全について2つのことをお話します。
1つ目は、災害から自分の命を守るために必要なことについてです。災害と呼ばれるものには、地震や台風、土砂崩れ、大きな津波、火山の噴火、たくさんの雨が降り続く豪雨災害などがあります。この連休中も、石川県では震度6強という激しい揺れを観測する地震があり、建物が壊れたり土砂崩れが起きたりして大きな被害が出ました。安芸区でも、7日夜に大雨警報が出て、心配な状況でした。
このように、日本は、常にさまざまな災害に見舞われる国であるため、警戒や普段の備えを怠ってはならないといわれています。皆さんが行っている避難訓練もその一つです。
2011年3月11日、今から12年前にどんなことが起こったか、皆さんは知っていますか。東日本大震災が起こった日です。東北や関東地方を中心に大地震が起こり、太平洋の海側に大きな津波が押し寄せ、町ごと海に飲み込まれ、2万人に近い人々が犠牲となりました。この3月11日、釜石市という町にも、巨大な津波が押し寄せました。しかし、釜石市の小・中学生は、そのとき「津波てんでんこ」という昔から言い伝えられてきた言葉を守って、避難したといわれています。釜石の中学生は、地震が収まった後すぐに「津波てんでんこ」の教えを活かし、先生の「逃げろ!」という一言で、それぞれが「津波が来るぞ」と叫びながら、高台へと駆け出しました。それを見た近くの小学校の児童も一緒に高台へと走り、小・中学生3千人のほとんどが無事避難することができました。これは「釜石の奇跡」と呼ばれる話です。釜石では、昔から大地震による津波で、大きな被害を受けていました。そこで、昔の人の知恵として「津波てんでんこ」が言い伝えられ、海岸近くで大きな揺れを感じたら、津波が来るから各自てんでばらばらに高台に逃げて、自分の命を守れという教えになったのです。また、釜石では定期的に各学校で津波に対する避難訓練も行われており、これが、東日本大震災の折、成果となって表れたのです。
覚えている人もいると思いますが、この安芸区においても、今から約5年前の平成30年7月6日に西日本豪雨災害があり、大きな被害が出ました。災害は、いつまた起こるかわかりません。
こんな恐ろしい災害がないことを祈りますが、いざ、災害が起きた時のために、普段から訓練には本気で真剣に取り組むことが大事です。今日の午後からは、土砂災害避難訓練と、非常災害・緊急時一斉下校訓練があります。この朝会が終わったら、まずは、学校の中で、地震や大雨などで土砂崩れが起きるかもしれないといわれている危険な場所を、担任の先生と確かめてください。そして、6校時に行われる非常災害・緊急時の一斉下校訓練では、緊急の場合の帰り方について覚えるようにしましょう。友達に頼って動くのではなく、校内放送が始まったら静かに聞き、自分で安全に行動できるようにします。
矢野西小学校では、登下校においては、登下校班の班長さんが、いつも、班のメンバーの様子を気にかけながら、安全に気を配ってくれています。上級生の皆さんが下級生を思いやり、リーダーとして責任をもって登下校してくれている姿は、本当に頼もしいかぎりです。しかし、いざという時には、班のみんなが慌てず落ち着いて素早く行動しなければなりません。そのためには、普段から、毎日の集団登校では時間どおりに集合することや、班長を先頭に1列または2列できちんと並んで歩くこと等、大人がいなくても、一人一人が危ないことをせず、自分たちで安全に気を付けて登下校できることが大切です。
また、学校以外の場所にいる時でも、緊急の場合はどこに避難したらよいのか、おうちではどのような準備をしておいたらよいのかについて、おうちの人と話し合っておくことが必要です。
2つ目は、危険なことから自分の命を守るために気を付けることについてお話しします。この矢野西小学校では、みなさんも知っているとおり、18年前、下校中の子ども(木下あいりさん)が命を奪われるという悲しい事件がありました。またそれ以前にも、子どもが校舎から転落して亡くなるという事故や、雨で流れが激しくなっていた溝に流されて子どもが命を落とすという悲しい事故も起こっています。このようなこともあり、地域の人たちの「子どもの安全や命を守ろう」という思いはとても強く、他の地域以上に、見守り活動を熱心に行っていただいています。
では、みなさんが気をつけることは何でしょうか。何よりもみなさんが約束を守って、いつも注意深く過ごすことが大切です。これぐらいは大丈夫だろうと思う心が、命の危険につながります。命にかかわる危ないことを決してしない、交通ルールを必ず守る、知らない人についていかない等、自分の命は自分で守ることを意識して、気をつけるようにしましょう。
そして、登下校の時に、毎日、事故が起きないように見守りをしてくださっている地域の方々に顔を覚えてもらうため、自分から進んで挨拶をしましょう。また、いつも「ありがとうございます」という感謝の気持ちを伝えましょう。
かけがえのない命をみんなで守ることを考え、みんなが安心して、笑顔で過ごせる学校になるように一緒にがんばっていきましょう。

始業式(4/7)校長挨拶

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今日からいよいよ令和5年度が始まります。新しく5名のお友達を矢野西小学校に迎えて、新学期がスタートしました。西っ子の皆さん、進級おめでとうございます。さて、皆さんは、今年度、どんな目標を立てましたか。校長先生は、新しい一年の出発に当たって「西っ子一人ひとりが輝き、子どもが主役になる学校」になったらいいなと考えています。
「一人ひとりが輝き、子どもが主役になる学校」にするためには、皆さんに「キラキラと輝く子ども」「ずっと学び続ける子ども」「仲良しの子ども」になってほしいと願っています。
まず、「キラキラと輝く子ども」になるためには、学習、係活動、掃除等を、やる気いっぱいで頑張りましょう。
「ずっと学び続ける子ども」になるためには、できない・わからないものを、できる・わかるに変える勉強を大事にしましょう。最後まであきらめないでやり遂げる強い心をもつことも大切です。
3つ目の「仲良しの子ども」になるためには、友達の良さを感じながら、互いを思い合える集団にしていきましょう。
「キラキラと輝く」の「き」、「ずっと学び続ける」の「ず」、「仲良し」の「な」、「きずな」を合言葉にして、自分を大切に、友達を大切に、物を大切にする、温かい矢野西小学校をつくっていきましょう。
あわせて、昨年度の合言葉である、あいさつの「あ」、思いやりの「お」、一生懸命の「い」、「あおい」の合言葉も忘れずに、1年間がんばっていきます。
1年後の3月には「私はこんなことを努力したよ、できるようになったよ」と自信をもっていえるように、校長先生も精一杯、皆さんの頑張りを応援したいと思っています。

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学校概要

いじめ防止等のための基本方針

インフルエンザに関する報告

お知らせ

危機管理マニュアル

学校運営協議会

令和5年度学校だより

広島市立矢野西小学校
住所:広島県広島市安芸区矢野西四丁目5-1
TEL:082-888-6601