最新更新日:2024/04/25
本日:count up1
昨日:73
総数:214939

9月1日(水)学校朝会

放送室校長室前廊下
夏休みが明け、子どもたちの元気な声と笑顔が学校に戻ってきました。新型コロナウイルス感染症の拡大は未だ収まりませんが、これまでの対策を徹底しながら、今でき得る最大限の教育活動を一つ一つ行っていきたいと思います。

【学校朝会での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。夏休みも終わり、今日から9月。給食も始まって、本格的に学校生活が再開する、といった感じですね。またみんなで頑張っていきましょう。
 ただし、気をつけないといけないこともあります。まだまだ新型コロナウイルス感染症は収まらず、今は「デルタ株」という毒性の強い、また感染させる力の強いウイルスが拡がっています。手洗いやうがい、マスクをしたり、3密を避けたり、これまでもみんなで対策をしてきていますが、もう一度、それらがきちんとできているかを確認して、みんなで病気を防ぎながら、楽しい学校生活を送れるようにしましょう。
 さて、この夏休み、皆さんはどんなことが心に残りましたか。校長先生は、何と言っても、この夏に開催されたオリンピックが心に残っています。柔道や卓球、ソフトボールなど、それぞれの競技に一生懸命に取り組む選手たちに、たくさんの元気や感動をもらいました。と同時に、こんなにもすごいプレーができるまでには、たくさんの練習や努力があったんだろうなぁ、とも思いました。
 ある研究者が、スポーツや芸術などで「プロ」としてすばらしい活躍をする人たちについて調査をしたことがあります。その調査によれば、その人たちは例外なく、最低一万時間、そのことだけに集中して練習や努力をしていた、という共通点があったそうです。一万時間といえば、一日に3時間の練習をするとして、一年に1000時間、それを10年にわたって休まず続けるということです。オリンピック選手の活躍の裏にも、このような地道な練習や努力があったのだろうと、改めてそのすごさを感じました。
 ということで、今日は、「努力する」ということについて、ある小学校の1年生が書いた作文を一つ紹介してみようと思います。

「ど力のつぼ」
 「お母さん、ど力のつぼのはなし、またして。」「ウンいいよ。こんどはなあに。」「さかあがり」「あらあらまだいっぱいになっていなかったのね。ずいぶん大きいねえ。」と、いいながら、お母さんはいすをひいて、わたしのまえにすわりました。そして、もうなん回もしてくれた、ど力のつぼのはなしをまたゆっくりとはじめました。それはこんなはなしです。人がなにかをはじめようとか、いままでできなかったことをやろうと思ったとき、かみさまからど力のつぼをもらいます。そのつぼは、いろんな大きさがあって、人によって、ときには大きいのやら小さいのやらいろいろあります。そしてそのつぼは、その人の目には見えないのです。でも、その人がつぼの中にいっしょうけんめい「ど力」をいれていくと、それがすこしずつたまっていつか「ど力」があふれるとき、つぼの大きさがわかる、というのです。だからやすまずにつぼの中にど力を入れていけば、いつか、かならずできるときがくるのです。
 わたしは、このはなしが大すきです。ようちえんのときはじめてお母さんからききました。そのときは、よこばしごのれんしゅうをしているときでした。それからも、一りん車や、てつぼうのまえまわり、とびばこ、竹うま。なんでもがんばっているとき、お母さんにたのんで、このおはなしをしてもらいます。くじけそうになったときでも、このはなしをきいていると、心の中におおきなつぼが見えてくるような気がします。そして、わたしの「ど力」がもうすこしであふれそうに見えるのです。だから、またがんばる気もちになれます。
 お母さんのいうとおり、こんどのさかあがりのつぼは、ずい分大きいみたいです。さかあがりをはじめてから、もう二回もこのはなしを、してもらいました。でも、こんどこそ、あとすこしで、あふれそうな気がします。だから、あしたからまたがんばろうと思います。
 お母さんは、「つぼが大きいと、とてもたいへんだけど、中みがいっぱいあるから、あなたのためになるのよ」といってくれるけど、こんどかみさまにもらうときは、もうすこし小さいつぼがいいなぁとおもいます。

 夏休み明け、私たちも「努力のつぼ」に努力を入れることを惜しまずに、自分で自分を成長させられるよう、みんなで頑張っていきましょう。


8月6日(金)平和集会

夾竹桃と校舎
照りつける太陽、降り注ぐような蝉の声、そして広がる青い空。今年もこの日がやってきました。学校にも久しぶりに、元気な子どもたちの声。放送ではありますが全校での平和集会を行いました。学年代表の子どもたちによるそれぞれの平和に対する思いの発表。地に足のついた子どもたちの自分の言葉による表現が素晴らしく、たのもしく育つ西っ子たちの姿を誇らしく思いました。各学級でも折り鶴を折ったり、思いを綴ったりしながら、それぞれに「平和」を考える時間を過ごしました。青い空は青いままで・・・、の思いを新たにする被爆76周年目の8月6日です。

【平和集会での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。早いもので、夏休みに入ってから2週間が過ぎようとしています。
 毎日、「よい時間」を過ごしていますか。
 夏休み前に紹介した『モモ』というお話に出てくる言葉を借りれば、「時間とはすなわちいのち(生活)そのもの」です。残る夏休みも、自分で自分を成長させるため、よい時間を過ごしてくださいね。
 さて、今日は、2021年(令和3年)の8月6日です。
 今から76年前、今、私たちが当たり前のように過ごしている、家族や友達と一緒に楽しく笑ったり遊んだりする時間、自分の好きな本を読んだり運動したりする時間、素敵な将来を夢見る時間、そんな時間の全てを、突然に奪われた人たちがいました。
 1945年(昭和20年)の8月6日、今から76年前の今日、午前8時15分。
 一発の原子爆弾が投下され、広島の街は滅茶苦茶に破壊され、その年の終わりまでに約14万人という多くの人が亡くなりました。
 先月、私たちは梶矢文昭先生を学校にお招きし、被爆当時の様子を、絵やお話で教えていただきました。爆風で倒れた建物の下敷きになって、二歳年上のお姉さんを亡くしたこと。飛び散ったガラスのかけらが身体に突き刺さり、苦しんだお母さんのこと。
 梶矢先生は、「三たび許すまじ原爆を」と語られました。広島、長崎に続く三度目の原爆の投下は、「絶対に許しちゃいけない」と繰り返されました。
 また今年は、ご自身が手にしたオリンピック聖火リレーのトーチを、この矢野西小学校に持ってきてくださり、5年生のみなさんにも持たせてくれました。
 梶矢先生は、TV局の取材で、この時矢野西小の子どもたちに伝えたかったことを、優しい笑顔で次のように語られていました。
 それは、生きていればいいことがあるということ。平和の中で生きているということが、いかに素晴らしいことであるかということ。そして、次世代の子どもたちであるみなさんに、「平和の火」を絶やさぬよう、受け継いでもらいたいということです。
 今日8月6日は、原子爆弾で亡くなった方々の魂を慰める慰霊の日であると同時に、みんなで「平和」について考える日でもあります。
 自分にとって「平和」とは何だろう。またその「平和」を創るため(守るため)にはどうすればよいのだろう。そして、そのために自分にはどんな行動ができるのだろう、と考える日です。
 私たちは、憎しみ合ったり、傷つけあったりするために、生まれてきたのではありません。そんなことのために、大切な時間を(大切ないのちを)使うのは、バカげていると思います。
 今日の平和集会をきっかけに、「平和」について考え、「平和」のために行動できる人が増えることを願っています。そしてそのことが、みんなが安心して過ごせて、みんなの笑顔があふれ、みんながぐんぐん成長していける矢野西小学校を創ることにもつながると思っています。
 今日は、ここ広島に原子爆弾が投下されてから76年が経った8月6日です。
 慰霊の一日であると同時に、「平和」について考える大切な一日として過ごしましょう。

7月21日(水)学校朝会

校長室前廊下
今週は連日本格的な夏の日差しとなっています。明日からは35日間の夏休み。けがなく事故なく、有意義な時間を過ごしてほしいと思っています。夏休み明け、また一回り大きく成長した子どもたちとの再開を楽しみにしています。

【学校朝会での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。
 明日からは、みんなが楽しみにしている夏休みです。昨年は16日間でしたが、今年は35日間の夏休みです。35日と聞くと、長いなぁ、いろんなことができるぞ、と思うかも知れませんが、終わったときに、「結局、何もできなかった」と言わないように、計画的に有意義に過ごしたいですね。
 ここに、ミヒャエル・エンデの書いた『モモ』という本があります。これは人の時間を盗む時間どろぼうと、盗まれた時間を人間に取り戻してくれた「モモ」という女の子のお話です。この本の中で、時間どろぼうたちは、インチキで人をまるめこむ計算をします。
 ちょっと、時間どろぼう風に、みなさんの夏休みを「時間」で考えてみたいと思います。
 みなさんは1日が何時間か知っていますか?そう24時間です。ということは、35日間の夏休みを時間で表すと、24×35=840時間となります。でも、この840時間は全て自由に使える時間ではありません。私たちにはやらなければならないことや、ついつい無駄に使ってしまう時間もあるからです。
 例えば、1日に8時間眠るとします。また、1日3回、ごはんを用意したり食べたりするのに3時間を使うとします。他にも、宿題をするのに3時間。お家の人のお手伝いに1時間。お風呂や歯磨き、トイレに全部で1時間。やることもなくボーっとテレビを見るのが3時間。無駄なおしゃべりが1時間。習い事などが2時間くらいあるとします。これらは、全部、自分が自由に使えない時間で、これらを合わせると22時間になります。
 これを夏休みの35日間分として計算すると、22×35=770時間。
 840時間もあった夏休みの時間から、自由に使えない770時間を引くと、皆さんに残った夏休みは70時間となります。ずいぶん少なくなりましたね。これを日にちになおすと、約3日。つまり、この夏休みの中で皆さんが自由に使えるのは約3日分くらいの時間ということです。どうでしょう。案外、自由に使える時間が少ないなぁ、と感じませんか?もしそう思ったとしたら、あなたは騙されています。
 『モモ』に出てくる人間たちも、時間どろぼうたちのこんなインチキな計算に騙されて、これは大変だ、自分の生活から無駄な時間を削らければいけないと、とにかく時間を節約するようになり、自分の大切な時間を時間貯蓄銀行に預ける、つまりは時間をどろぼうたちに奪われることになります。その結果、ゆとりがなくなった人間たちは、毎日をイライラと忙しく過ごすようになり、楽しいこともなくなり、みんなが怒りっぽくなって生活するようになります。
 これに対して「モモ」だけは、「時間とは、自分たちの生活そのものであり、その生活はその人の心の中にあるものだ」と知っていましたので、時間どろぼうたちに騙されず、盗まれた時間を取り戻すことができたというお話です。
 35日間の夏休みをどう過ごすか、どう生活するかは、皆さんが決めることです。
 退屈で無駄な時間として過ごしたり、やらなければならないことを嫌々やったり、イライラしたりして過ごすのではなく、ゆとりをもって、いろんな楽しいこと、普段はできないようなことにどんどん挑戦してほしいと思います。自分で自分を成長させるために、この夏休みをどのように過ごすか、どのように過ごしたいかをよく考えて、健康や安全に気をつけて、楽しく、充実した時間にしてください。
 夏休み明けに、成長したみなさんにまた会えるのを楽しみにしています。それではよい夏休みを!

6月1日(火)学校朝会

画像1
5月末までとされていた緊急事態宣言が延長されました。引き続きの感染症対策と梅雨の長雨対応が必要な6月になりました。もう少し我慢の必要な生活が続きますが、その中でも子どもたちの笑顔、子どもたちの成長に少しでもつながる教育活動を地道に続けていきたいと思っています。

【学校朝会での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。今日から6月ですが、広島県では、新型コロナウイルス感染症がまだまだ収まらず、5月末までとされていた「緊急事態宣言」が今月20日まで延長されました。
 私たちにできることは、マスクを着けること、こまめに手洗いをすること、3密を避けること。これまで行ってきた対策を、もう少し続けることです。
 また、みんなが少し我慢をしなければならないこんな時だからこそ、優しい気持ち、お互いを思いやる気持ちが大切だとも思っています。声をかけ合って、支え合って、みんなで乗り越えていきましょう。矢野西小学校のみなさんならきっとそれができると信じています。
 さて、昨日今日と気持ちの良い晴れの日が続いていますが、今は梅雨。雨の多い季節です。今年は何と例年よりも20日以上も早く梅雨入りをしたそうです。梅雨は、漢字で書くとこう書きます。4年生で習う「梅」という漢字と一年生で習う「雨」の字を合わせています。「梅の実が熟すころに降り続く雨」という意味でつくられた言葉です。雨は多く降りすぎると災害を引き起こす恐ろしい面もありますが、梅などの果実やお米などの穀物が実るためには、なくてはならない自然の恵みでもあります。
 私たちの住む日本には、春夏秋冬の豊かな四季があり、その中で暮らしてきた私たちの先祖たちは、昔から上手に自然とお付き合いをしてきました。そして梅雨という言葉のように、その季節を表す言葉(このような季節を表す言葉を「季語」と言います)が、私たちの身の回りには多くあります。
 例えば夏を表す季語には、夕焼け、夕立、雷、虹、といったこの季節のお天気を表す言葉や、ホタル、カブトムシ、雨蛙、蝉、蚊といったこの季節に見られる生き物の名前、アジサイ、ヒマワリ、サクランボといったこの季節を彩る植物の名前があります。また、人が造ったクーラーや扇風機などこの季節に使う物、暑い、涼しい、というようなこの季節によく使う言葉も、夏を表す季語になります。
 そして、この季語を一つだけ使って、五・七・五の言葉のリズムに乗せると、世界で一番短い詩と言われる「俳句」ができます。3年生以上の国語の教科書にも出てきますし、テレビ番組でも扱われたりしているので聞いたことがある人も多いのではないかと思います。
 この季節(夏)の有名な俳句には、松尾芭蕉の「閑かさや 岩にしみ入る 蟬の声」や、芥川龍之介の「青蛙 おのれもペンキ ぬりたてか」などがあります。これらの俳句では、「蟬」や「青蛙」が夏の季語として使われています。
 このように俳句は、季語を一つだけ使い、言葉を五・七・五のリズムに乗せる、という2つの単純なルールですので、だれでも簡単に作ることができます。
 例えば、ある小学生がこんな夏の俳句を作りました。「きょうりゅうは ほねしかなくて すずしそう」。何となく情景が想像され、面白いと思いませんか。
 梅雨時は、雨が長く降り続き、外で遊べない日も多くあります。そんな時は、俳句でも作って季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。
 校長室の前に、俳句を書く紙とこの「俳句ポスト」を置いておきます。夏の季語を使った夏らしい俳句が思い浮かんだ人は、このポストに入れて、校長先生に教えてください。優秀な作品があれば校内に掲示したりしてお知らせしたいと思いますので、興味がある人はぜひ挑戦してみてくださいね。
 それでは、コロナウイルスにも、梅雨時の長く続く雨にも負けず、6月も元気で楽しい生活をみんなでつくっていきましょう。

5月11日(火)学校朝会

1年1組教室
1年2組教室
1年3組教室
山の緑や風が爽やかな5月になりましたが、広島でも新型コロナウイルス感染症の拡大が続いています。やむを得ず、今月末の運動会も延期とさせていただきました。感染防止対策には十分気を付けながら、子どもたちの学びは止めることがないようにしていきたいと思います。保護者の皆様には、引き続き、児童の体調管理等へのご協力をお願いいたします。

【学校朝会での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。始業式、入学式から一ヶ月が経ちました。新しい学年、クラス、新しい仲間との生活に少しは慣れてきた頃でしょうか。まだまだ少し緊張したり、不安な気持ちになったりしながら過ごしている人もいるかも知れませんね。
 5月は山の緑がとても綺麗です。空も青く、風も爽やかで、心地のよい日が多いです。今年度もまだまだ始まったばかり、そんな心地よい季節を感じながら、焦ることなく、みんなで楽しい学校にしていきましょう。
 今日の話はまず、運動会の延期についてです。みなさんも知っているように、広島では今、新型コロナウイルス感染症が急激に広がってきています。そこで、今月29日に予定していた運動会を秋に延期することにしました。お家の人も含めてたくさんの人が集まる行事であること、また、運動会に向けては、各学年のみんなが集まって、いろいろな練習や準備を重ねていかなければならないからです。楽しみにしていた人、目標をもってがんばろうとしていた人も多いと思いますが、中止ではなくあくまで延期ですので、少し気持ちを切り替えて、みんなで今できることをがんばっていきましょう。
 さて、今日は学校安全の日として、帰りには非常災害・緊急時下校訓練を予定しています。ということで、今日の朝会でのもう一つの話は「安全」についてです。
 4月7日の入学式の日。校長先生は1年生に、3つのお願いをしました。「命を大切にすること」「何でも自分でやってみること」「みんなと仲良く、協力すること」の3つです。今日お話する「安全」は、一番最初の「命を大切にすること」と同じことです。
 2〜6年生のみなさんには、何度かお話していると思いますが、「言ってきます」とお家を出たみなさんが、「ただいま」と元気にお家に帰ってくる。「さようなら」と下校したみなさんが、次の日の朝「おはようございます」と元気に学校にやってくる。お家の人や先生たちは、何よりもまずそのこと(みんなの命があること、元気でいること)を望んでいます。そのために、学校では先生が、登下校の間はお家の人や地域の人たちが、みなさんの「安全(命)」を守るために、いろいろと考え、協力して、見守りを続けています。
 特にこの矢野西小学校では、みなさんも知っているとおり、16年前、下校中の子どもが命を奪われるという悲しい事件がありました。またそれ以前にも、子どもが校舎から転落して亡くなるという事故や、雨で流れが激しくなっていた溝に流されて子どもが命を落とすという悲しい事故も起こっています。このようなこともあり、地域の人たちの「子どもの安全(命)を守ろう」という思いはとても強く、他の地域以上に、見守り活動を熱心に行っていただいています。
 みなさんもその思いをきちんと受け止め、毎日の学校の行き帰りでは、特に班長さんが、本当によく班のみんなの安全に気を配って登下校をしてくれています。そんな面倒見のよい上級生のみなさんの姿を、校長先生は本当に立派だと思いますし、他の学校にはない、矢野西小学校の良さ、伝統だと思い、自慢にも思っています。
 イギリスの諺に「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」という言葉があります。周りの人はいろいろとお手伝いや手助けはできても、最終的にそれをするのは、その者自身、という意味です。先生や地域の人は、矢野西小学校に通うみなさんの「安全(命)」を全力で守りたいと思っていますが、みなさん自身も、自分で自分の安全(命)を守るように、危険なことはせず、安全な生活や登下校の仕方を真剣に考えてほしいと思います。そして、例えば、毎日の登下校の集合や出発の時間を守ったり、集合した時に静かに先生の話を聞いたりするなど、意識すればすぐにでもできる行動を一人一人がしてほしいと思います。
 まずはみんなで安全(命)を守ろうとする中で、みんなの安心や、笑顔が広がり、誰もがぐんぐんと成長していける、そんな学校になるように一緒にがんばっていきましょう。

4月7日(水)前期始業式

校長
令和3年度のスタートです。新しく赴任した13名の教職員を紹介した後、前期の始業式を行いました。2〜6年生の子どもたちは、それぞれの新学年で、気持も新たにスタートを切りました。今年はどんなワクワクが待っているのか、今から楽しみです。保護者の皆様、地域の皆様、今年度も元気いっぱいの「にしっ子」たちを、どうぞよろしくお願いいたします。

【始業式での校長挨拶】
 児童の皆さん、おはようございます。
 こうやって、またみんなが集まり、新学期を始められることを、何よりうれしく思います。
 皆さんも知っているとおり、依然として、新型コロナウイルス感染症は完全に収まってはおらず、昨年度に引き続きみんなで警戒を続けていかなければなりません。毎日、熱を測ったり、マスクをしたり、手洗いやうがいをこまめにしたり、3密を避けるようにしたり。これまでみんなでやってきた対策を確実に行なって、みんなで病気を防いでいきましょう。

 さて、今日は、新しい学年が始まる最初の一日です。
 その始まりにあたり、昨年の始業式でも読んだ東井義雄さんの「心のスイッチ」という詩を今年も読んでみたいと思います。あれから一年、成長した皆さんには、また違って聞こえるかも知れません。

「心のスイッチ」 
 人間の目は ふしぎな目 
 見ようという心がなかったら 見ていても 見えない
 人間の耳は ふしぎな耳
 聞こうという心がなかったら 聞いていても 聞こえない
 頭も そうだ
 はじめからよい頭 わるい頭の区別があるのではないようだ
 「よし やるぞ!」と 心のスイッチがはいると
 頭もすばらしい はたらきを しはじめる
 心のスイッチが 人間を つまらなくもし すばらしくもしていく
 電灯のスイッチが 家の中を明るくもし 暗くもするように

 この詩にあるように、自分をつまらなくするのも、すばらしくするのも、結局は自分です。そして、そのスイッチを入れるのも、自分です。
 今日は、新しい一年が始まる日。皆さんの心のスイッチが入る日です。
 どうか自分で自分の心のスイッチを入れて、新しい先生や新しい仲間と一緒に、自分を成長させる一年にしてください。校長先生も精一杯、皆さんの頑張りを応援したいと思っています。

 それでは、今年度、皆さんと一緒に勉強したり、生活のお世話をしてくださったり、皆さんの成長をそばで応援してくださる先生方を紹介します。

 (教職員紹介)

 以上のたくさんの先生方と、445名の児童の皆さんで、みんなが安心して過ごせて、みんなが成長できる、そんな矢野西小学校を一緒につくっていきましょう。

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
広島市立矢野西小学校
住所:広島県広島市安芸区矢野西四丁目5-1
TEL:082-888-6601