最新更新日:2024/04/25
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8月6日(金)平和集会

夾竹桃と校舎
照りつける太陽、降り注ぐような蝉の声、そして広がる青い空。今年もこの日がやってきました。学校にも久しぶりに、元気な子どもたちの声。放送ではありますが全校での平和集会を行いました。学年代表の子どもたちによるそれぞれの平和に対する思いの発表。地に足のついた子どもたちの自分の言葉による表現が素晴らしく、たのもしく育つ西っ子たちの姿を誇らしく思いました。各学級でも折り鶴を折ったり、思いを綴ったりしながら、それぞれに「平和」を考える時間を過ごしました。青い空は青いままで・・・、の思いを新たにする被爆76周年目の8月6日です。

【平和集会での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。早いもので、夏休みに入ってから2週間が過ぎようとしています。
 毎日、「よい時間」を過ごしていますか。
 夏休み前に紹介した『モモ』というお話に出てくる言葉を借りれば、「時間とはすなわちいのち(生活)そのもの」です。残る夏休みも、自分で自分を成長させるため、よい時間を過ごしてくださいね。
 さて、今日は、2021年(令和3年)の8月6日です。
 今から76年前、今、私たちが当たり前のように過ごしている、家族や友達と一緒に楽しく笑ったり遊んだりする時間、自分の好きな本を読んだり運動したりする時間、素敵な将来を夢見る時間、そんな時間の全てを、突然に奪われた人たちがいました。
 1945年(昭和20年)の8月6日、今から76年前の今日、午前8時15分。
 一発の原子爆弾が投下され、広島の街は滅茶苦茶に破壊され、その年の終わりまでに約14万人という多くの人が亡くなりました。
 先月、私たちは梶矢文昭先生を学校にお招きし、被爆当時の様子を、絵やお話で教えていただきました。爆風で倒れた建物の下敷きになって、二歳年上のお姉さんを亡くしたこと。飛び散ったガラスのかけらが身体に突き刺さり、苦しんだお母さんのこと。
 梶矢先生は、「三たび許すまじ原爆を」と語られました。広島、長崎に続く三度目の原爆の投下は、「絶対に許しちゃいけない」と繰り返されました。
 また今年は、ご自身が手にしたオリンピック聖火リレーのトーチを、この矢野西小学校に持ってきてくださり、5年生のみなさんにも持たせてくれました。
 梶矢先生は、TV局の取材で、この時矢野西小の子どもたちに伝えたかったことを、優しい笑顔で次のように語られていました。
 それは、生きていればいいことがあるということ。平和の中で生きているということが、いかに素晴らしいことであるかということ。そして、次世代の子どもたちであるみなさんに、「平和の火」を絶やさぬよう、受け継いでもらいたいということです。
 今日8月6日は、原子爆弾で亡くなった方々の魂を慰める慰霊の日であると同時に、みんなで「平和」について考える日でもあります。
 自分にとって「平和」とは何だろう。またその「平和」を創るため(守るため)にはどうすればよいのだろう。そして、そのために自分にはどんな行動ができるのだろう、と考える日です。
 私たちは、憎しみ合ったり、傷つけあったりするために、生まれてきたのではありません。そんなことのために、大切な時間を(大切ないのちを)使うのは、バカげていると思います。
 今日の平和集会をきっかけに、「平和」について考え、「平和」のために行動できる人が増えることを願っています。そしてそのことが、みんなが安心して過ごせて、みんなの笑顔があふれ、みんながぐんぐん成長していける矢野西小学校を創ることにもつながると思っています。
 今日は、ここ広島に原子爆弾が投下されてから76年が経った8月6日です。
 慰霊の一日であると同時に、「平和」について考える大切な一日として過ごしましょう。

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広島市立矢野西小学校
住所:広島県広島市安芸区矢野西四丁目5-1
TEL:082-888-6601