最新更新日:2024/03/19
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校訓「やさしく つよく ただしく」  学校教育目標「創造・挑戦・前進する段原っ子の育成」  

「その瞬間を見逃さないように」

「教育意的瞬間を大切に」尾形広島市教育長が繰り返し言われる言葉です。
先日、地域の会合に出席するため公民館に出かけていったのですが、少し早目に到着したため、ロビーで本を読んでいました。すると、ついこの間まで本校の六年生だった女の子が数名、私に気づきニコニコ笑っています。さらに通り掛った男子数名にも声をかけ、みんなで私の方に手を振ってくれます。ピカピカの一年生たちは「中学校は楽しい。」と口々に近況なども教えてくれました。    
毎朝「おはよう」と挨拶を交わしてきたこの子たちは、まぶしく頼もしい中学生に成長をしていました。小学校での六年間の積み重ねの続きに中学生となった今があるのだと、子供たちの笑顔を見ながら、幸せを感じると同時に、責任の重さを痛感していました。子供たちの成長の過程には一瞬の途切れも空白もありません。常に伸び続けています。時には不安だったり、痛みだったり、立ち止まったりしたとしても、何一つ意味のない瞬間はありません。どの瞬間も、確実に成長の一コマなのです。そうした瞬間に敏感な自分でありたいと強く思います。
 毎朝、子供たちはそれぞれの出来事や思いを持って学校にやってきます。友だちといっしょに勢い良く走って校門をくぐる二人組、忘れ物に気がついて不安でたまらない表情をしている一年生、ころんだ下級生の手を引いて優しく声をかけている上級生、最後の曲がり角まで一緒に歩いてくれたお母さんに手を振っている低学年、委員会の仕事をするためにいつもよりずっと早く速足で登校した高学年、「おはようございます。」の一言もみんな違った大きさや速さです。校門での朝の数十分間にも、本当にたくさんの瞬間を感じ取ることができます。「気持ちがいいですね。」「張り切っていますね。」「痛かったね。」「担任の先生に相談してごらん。」一つも見逃すことなく、子供たちが、安心して、また、自信を持って、次の一歩が踏み出せる言葉がかけられるように私自身も成長をしていかなくてはいけません。
段原小学校では、「相互作用的な授業づくり」に取り組み、本年度は3年目のまとめの年を迎えました。日々刻々と感じ、考え、全身で表現している子供たちの一瞬一瞬を、丁寧に見取ることによって、みんなが自信を持って学び合い高め合うことの出来る授業づくり・学校づくりを目指し、教職員一同、力を合わせて工夫努力していきます。どうぞよろしくお願いいたします。
校長 三上 玲子

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広島市立段原小学校
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