最新更新日:2024/06/12 | |
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平成31年度第45回卒業式
6年生の皆さん、改めまして、ご卒業おめでとうございます。
式当日に私からお話しした「式辞」を掲載しておきます。 中学校に向けて、大きく羽ばたいてください。 平成31年度 卒業証書授与式 式辞 ■正門の桜のつぼみも膨らみを増し、一段と春めき始めたこの佳き日に、矢野西小学校第45回卒業生として、巣立ちの喜びを迎えられた85名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。 ■また、本日の式に際しまして、三浦PTA会長様、保護者の皆様方にご来校いただきましたこと、誠にありがとうございます。心よりお礼申し上げます。 ■さて、卒業生の皆さん、新型コロナウィルスの影響で前代未聞の長期休業となった期間、今日の卒業式に向けて十分に充電できたのではないかと思います。 ■今日、改めて、代表児童に、卒業証書を手渡させていただきました。その卒業証書は、平和記念公園の「原爆の子の像」に、国内外から捧げられた折鶴を再生した用紙で作られたものです。広島市立小学校に在校し、平和学習を行った証として、大切に保管してください。 ■皆さんの卒業にあたり、最後の話をさせていただきます。 ■皆さんは、6年間、友達に対して、色々な思いを持ちながら、小学校生活を送ってきました。友達と言い争ったこともあるでしょう。今、具体的に思い出してみてください。人によっては、友達と殴り合ったこともあるかもしれません。それも、具体的に思い出してみてください。 ■なぜ言い争いになったのか、なぜ殴り合いになったのか。言い争った結果、殴り合った結果、お互いがどういう気持ちになったのか。それらの原因から結果まで、色々な経験を積んできました。その経験の結果、君たちは「人の痛みを知る」ことができていると思います。「我が身をつねって人の痛さを知れ」という言葉があります。人の痛みや苦しみを自分自身の痛みや苦しみに置き換え、相手を思いやることが大事であるという戒めです。簡単に言えば、「自分がされて嫌なことは人にもするな。」ということです。 ■相手があって自分があります。君たちのみならず、人は必ず、他人と関わり合いながら生活しなければなりません。相手の立場、相手の思いを踏まえた言動を心がけてください。 ■自分の思いを強く主張しなければならない場面もあるでしょう。しかし、周りに配慮できない自己主張はただ単に空気が読めないだけです。我儘なだけです。相手の思いや周囲の状況を踏まえて、しっかりと考えたうえで、しっかりと自己主張してほしいと思います。 ■最後に、皆さんの中には、将来、広島を巣立って、東京や大阪、また海外に出ていく者も少なくないと思います。そうしたときにも、故郷「広島」、故郷「矢野」を常に心の中に留めておいてほしいと思います。一方で、故郷「広島」で生活し続ける者もあると思います。矢野西小学校区という地域を、矢野の町を、大切に育ててください。 ■保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。 ■また、直近の3週間は、臨時休校ということで、大変なお手数とご心配をおかけしました。 ■この3週間を含め、お子様の小学校生活6年間、楽しいこと、嬉しいことばかりではなかったと思います。悲しいこと、辛いことも多々あり、それら一つひとつの積み重ねが、今日のこの立派な姿に繋がっています。小学校における各担任の実践に、多大なご協力を頂きましたこと、教職員を代表し、お礼申し上げます。本当にありがとうございました。 ■親にとって子育ては一生ものですが、今後、中学生、高校生と進むにつれ、成長と言う名の下に、子どもはどんどんと親から離れていきます。親が関与する部分と子ども自身が担う部分を適切に見極めながら、引き続き子育てにまい進していただきますよう、お願い申し上げます。 ■終わりになりましたが、本日ご多用の中をご出席いただきました三浦PTA会長様。日頃より、卒業生のみならず、在校生全員に目配せをいただき、大変にありがとうございます。すべての児童に、常に大人の目が降り注がれる環境を整えていただいておりますことに、多大な感謝を申し上げます。ここにおります85名は、本日をもって卒業いたしますが、引き続き矢野の子として温かく見守っていただきますようよろしくお願いいたします。 ■改めまして、卒業生の皆さん。皆さんとは2年間しかご一緒できませんでしたが、冗談抜きで、本当に楽しかったです。ありがとうございました。卒業生の皆さんへの感謝をもって、私の式辞とさせていただきます。 令和2年3月19日 広島市立矢野西小学校 校長 寺本 達志 |
広島市立矢野西小学校
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