最新更新日:2024/05/28
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11月30日(火)学校朝会

校長室前廊下
27日(土)に広島市科学賞の授賞式があり、本校の1年生畠山泰典くんが優秀賞の表彰を受けました。日常の疑問(?ハテナ)を楽しみながら、丁寧に観察をしている様子が伝わる素晴らしい研究です。そんな研究の内容紹介も含めた12月の学校朝会です。

【学校朝会での校長挨拶】
 みなさんおはようございます。今日はみなさんに嬉しいニュースがあります。先週の土曜日(11/27)に広島市科学賞の授賞式があり、1年生の畠山泰典くんが見事、優秀賞を受賞しました。この科学賞には、小学生3,218名の応募があり、その中で特に優れているとされた72名がこのたび優秀賞として表彰されました。とてもすばらしいことです。みんなで拍手を送りましょう。
 今日は、せっかくなので、優秀賞を受賞した畠山くんの研究を少し紹介してみます。研究のタイトルは『ダンゴムシにもすききらいがあるんだもん』です。畠山くんは、3才のころからお家の庭で見つけたダンゴムシを飼い始めたそうです。そして飼育する中で「ダンゴムシの好きな食べ物は何だろう?」という疑問をもち、今年の夏休みにいろいろな食べ物を与えて、ダンゴムシが喜んで食べる物と食べない物、つまりダンゴムシの好き嫌いを調べてみたんだそうです。この実験で、ダンゴムシが一番好んで食べた物は何だったと思いますか?校長先生もビックリしたのですが、畠山くんの研究結果によると、ダンゴムシが一番好きだった食べた物は、何と、白菜だったのだそうです。ちなみに第2位はパン。反対に、全然食べようとしなかった物は、アメやぶどうだったんだそうです。面白いですね。他にもこの実験中に、ダンゴムシが、トウモロコシを食べて住処を作ってしまうこともあったりして面白かったんだそうです。
 この研究を聞いて、校長先生が何よりすばらしいと思うのは、畠山くんが自分の身近な生活の中で感じた「ダンゴムシの好きな食べ物は何だろう?」という「?(ハテナ)」を大事にしているということです。
 この「?(ハテナ)」、何だろう?どうなっているのだろう?という疑問をもつことで、私たちは一生懸命調べたり、観察したり、考えたりします。そしてその中で、「!(なるほど)」と思うような深い納得や「!(ビックリ)」という驚きや発見を得たりします。
 だから、まずはこの「?(ハテナ)」をもつことこそが、私たちが学ぶ原動力であり、この繰り返しが、私たち人間が様々な発明や発見をして、豊かな文明を築くことができた理由だと思います。
 例えば、イギリスの学者ニュートンは、ある日リンゴが木から落ちるのを見て、「何でリンゴは木から落ちるんだろう?」という「?(ハテナ)」を抱きました。そして、考えて考えて、この地球には「重力がある!」と気づきました。さらにニュートンはそこで終わらずに「では、どうしてリンゴは木から落ちるのに、空に浮かぶ月は落ちてこないのだろう?」という新しい「?(ハテナ)」を抱きました。そしてまた、考えて考えて、「そうか!地球が物を引き寄せるのと同じように、月にも物を引き寄せる力があるんだ!」、つまり、この宇宙に存在する全ての物体は引き合う力(引力)を持っているという「万有引力の法則」を発見しました。
 このように、世の中を前進させるような発見や発明のもとには「?(ハテナ)」がある、ということ、そして、この「?(ハテナ)」をもつ能力は、大きな声では言えませんが、校長先生のような大人になってしまった人たちよりも、みなさんのような柔らかい頭、瑞々しい心をもっている子どもたちの方が強い、と言われています。
 みなさんも、畠山くんのような日常の「?(ハテナ)」を大切にして、この矢野西小学校を「!(なるほど)」や「!(ビックリ)」いっぱいの、ワクワク学校にしていきましょう!

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