広島市立楽々園小学校

2年道徳 「なくなった本」

 2年生の道徳科で,「なくなった本」という授業をしました。概要は以下の通りです。

 今日は,クラスのみんなと図書室に大好きな本を借りに行く日。図書室に着くと,担任の先生から,次のような約束を教わる。

1「本は大切に使う」
2「借りた人が読んで,借りた人が返す」
3「借りている間は,人に貸さない」
4「一週間で返す」

 「私」は図書室に1冊だけある,お好み焼きのことが書いてある料理の本を借りることに決定。クラスの子はとてもうらやましい様子。すると,仲良しのまり子さんが「私も見たい。貸して」と言う。違う子からは,「やめた方がいい」と言われるが,「ちょっとだけなら・・」と貸してしまうことに。その後も,友達間で次々と本は回されていき,とうとう誰の手元にあるか分からなくなり,本をなくしてしまうことに・・・。

 授業では,本を貸してあげたくなる「私」の気持ちに十分に寄り添い,その後の展開に進んでいきました。同様のシチュエーションに遭遇した場合,子どもなら,「貸してあげたい」と思ったり,「自分の本が人気だと嬉しい」と思うことは十分に考えられるためです。

 その上で,なぜ,友達は「いけないよ。」と言ったのかを考えました。「きまりを守らないと周りの人が迷惑する」や,「責任が取れない」など,多くの意見が出ました。

 また,結果的になくなってしまった時に,自分自身はどう思うかについても考えました。子どもたちからは「こんなことになるなら貸さなければよかった」や「友達のいうことを素直に聞いておけばよかった」などの意見が出ました。

 授業の終末では,「学校でみんなが使うものをどうやって使っていけばよいか」いつもの自分自身を振り返りながら書きました。

 この授業で,「規則」について,考えが深まっていったらいいなと思います。


【本校の研究推進】 2018-06-08 07:04 up!

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